Lステップの『クロス分析』と『流入経路分析』の活用で実現すること3つ|事例も紹介

Lステップってどんな分析機能があるの…?

分析機能をどう活用していけばいい…?

Lステップは、LINE公式アカウントの配信精度を高めるだけではありません。各ユーザーがどこの媒体から友だち登録をしたのか、どんな属性のユーザーがどういった行動をとる傾向にあるのかといった詳細データを丸裸にできます。

そのようなデータを活用し、今後のLINE運用やマーケティング施策の改善、新しい商品の開発・サービスの立案などを行えば、成果アップにつながるでしょう。

ただ、単に分析機能を用いるだけでは結果が見込めません。成果につなげられるのは、各ビジネスにおける課題を明確化したうえで、Lステップが取得したデータを正しく活用してこそです。

そこで本記事ではLステップの分析機能を取り入れて「実現すること」や「活用事例」について詳しく解説していきます!

なお、弊社REXLIはこれまで飲食店やオンラインビジネスなど数多くのLINEアカウントを構築し、分析機能も上手く活用して成果アップに貢献してきました。弊社にしか出せない事例も交えつつ解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者
中村 誠(@gor0210)
株式会社REXLI代表取締役。LINEマーケティングプロデューサー。これまで運用を手掛けたLINEアカウントは累計200個以上。数々の大手企業、インフルエンサーのLINEをプロデュースしてきた。実践マーケターとして現役でも活躍し続けており、複数案件にて年間5億円以上の売上にも貢献している。Lステップの正規代理店であり、認定トレーナーでもある。

Lステップの分析機能2つ

まず、今回ご紹介するLステップの分析機能は以下の2つです。

Lステップの分析機能2つ
  1. 流入経路分析
  2. クロス分析

いずれもプロプラン(月額32,780円)に加入していることが条件となるものの、この2つの機能を活用すれば顧客の行動や成約率の高いユーザー属性などを分析できるため、より成果のあがるマーケティングの施策を打ち出せるでしょう。

それぞれの機能について、以降で詳しく解説していきます!

1.流入経路分析

まずLステップの機能で活用すべきなのが、ユーザーがどういった経路で友だち登録をしてくれたのかがわかる「流入経路分析」です。

複数のQRコードまたは URLを作成し、それを各流入元に設置することで「その人がどこで友だち登録をしたのか」という行動が追える仕組みです。

作成するQRコードやURLの例
  • 店頭用
  • 紙チラシ用
  • Twitter用
  • Instagram用
  • Facebook用

メディアや場所ごとに分けるもの良いですし、担当スタッフ別に発行すると成績確認などにも役立つでしょう。

なおLINE公式アカウントでも「友だち追加経路」という似たような機能がありますが、“どの”ユーザーが“どこ”から登録したのかまでは追跡できません。登録者全体の傾向はつかめるものの、流入経路によってユーザーそれぞれのアプローチ方法を変えるといった施策はとれないのです…。

一方でLステップの流入経路分析ならユーザー情報と流入経路を紐づけられるので、より精度の高い分析・改善を行えるでしょう。

2.クロス分析

次に、2種類のデータを掛け合わせて分析を行う「クロス分析」です。

クロス分析におけるデータの組み合わせ例
  • 性別×成約
  • 流入経路×年代
  • 性別×職業
  • 商品ページのクリック率×成約

例えばどの媒体からどんな人が登録しているのかを知りたい場合は「流入経路とユーザー属性(性別や年齢など)」、どんな人に自社商品が売れる傾向にあるのかを知りたい場合は「ユーザー属性と成約数」を組み合わせるなど、さまざまな使い方ができます。

取得したデータは表で簡単に確認可能▼

クロス分析を使わずにデータを分析しようとすると、ひとつずつ情報を抜き出し、エクセルなどにデータを起こさなければなりません。しかしクロス分析を活用すれば、そういった作業を行うことなく取得したいデータを可視化できます!

LINE公式アカウントの運用改善から新商品のリリース、既存サービスの改善まで、あらゆる施策に役立つでしょう。

Lステップの分析機能を活用するメリット

次に、Lステップの「流入経路分析」や「クロス分析」を活用するメリットを3つ紹介します。

Lステップの分析機能を活用するメリット
  1. マーケティングの施策立案や強化に役立てられる
  2. コスト削減につながる
  3. 分析結果と紐付けた配信ができる

1.マーケティングの施策立案や強化に役立てられる

まずLステップの分析機能を使えばマーケティングを強化するためのデータ取得が自動で行えるようになり、「顧客属性にマッチした配信ができているのか」「登録者数や成約数アップにつながる施策は何か」といった問題を解決に導くヒントが手に入ります。

流入経路分析を使って流入数が少ないプラットフォームを特定できれば、そこでの「発信内容」や「登録が少ない属性へのアプローチ方法」を改善するといった施策がとれるでしょう。

またクロス分析を使って成約率が高いユーザー層を特定できれば、どの層に商品やサービスが響いているのかが一目瞭然です。

例えばURLのクリック数と性別をクロス分析し、このようなデータを取得できたとしましょう。

動画URLリンク 画像URLリンク テキストURLリンク
女性 289 120 20
男性 50 80 150

この場合、女性におけるテキストURLリンクのクリック数が著しく低いため、テキストコンテンツの訴求を女性に興味を持ってもらえるよう改善する必要があることがわかります。

分析機能を活用すれば現状のマーケティング施策で取りこぼしていた部分が明確になり、新しい施策立案に役立つでしょう。

2.コスト削減につながる

そして分析機能を活用すれば、お金をかけるべきところが明確になり、コストの削減にもつながります。

例えば流入経路分析で以下のようなデータを取得でき、Twitterからの流入が著しく低いことが分かった場合、Twitterに広告費をかけるよりよく伸びているYouTubeやInstagramに投資するほうが費用対効果が高いことが明確になるでしょう。

流入元 友だち登録者数
YouTube 500
Instagram 650
Twitter 20

またクロス分析で「年代×性別」の組み合わせでそれぞれの成約数を調べた際に、以下のような結果が出たとします。

男性 女性
30代 5 10
40代 100 170
50代 100 480

これにより「50代女性の成約率が高いから、ターゲットを絞って宣伝する」「男女ともに30代のユーザーにはウケが悪そうだから、広告を出す条件を変える」などと判断することも可能です。分析結果の活用によって効果が見込めないユーザーや媒体にお金をかけずに済めば、コストの無駄遣いを防げるでしょう。

3.分析結果と紐付けた配信ができる

さらに、Lステップはマーケティングに役立つデータが手に入るだけではありません。分析結果をもとに、それぞれの顧客にマッチするメッセージを自動配信する設定も可能です!

具体的には「流入経路分析」を活用して流入元に応じて配信するメッセージやシナリオを変えたり、「クロス分析」と紐付けて属性別に配信内容を分けたり。飲食店のアカウントであれば、このような配信分けができるでしょう。

配信内容の例▼

属性 施策
店舗のポップから流入 1週間以内の来店限定クーポンを配布する
SNSから流入 初回来店限定のクーポンを配布する
男性×30代 ライス大盛り無料キャンペーンの案内を配信する
女性×20代 女子会コースの案内を配信する

分析結果と紐づけると相手にとって本当に必要な情報のみの配信が実現し、それぞれのユーザーに合う訴求ができるようになります。結果、成約率や売上の向上につながるほか、不要な情報が届かない分ブロックも防止できるでしょう。

顧客それぞれに応じた対応を「自動」で行えるのは、Lステップを活用する最大のメリットとも言えます!

Lステップの分析機能を活用した事例

では、Lステップの分析機能を導入すれば具体的にどのような効果が期待できるのか、事例を紹介していきます。

ご紹介するアカウント
  1. コンサル販売
  2. オンラインサロン
  3. 学習アプリ

1.成約率の高いSNSを特定し、セールスを強化!

とあるコンサルティング会社のLINEでは、Lステップの分析機能を活用し、成約率の高いSNSにフォーカスする施策を打ち出すことに成功しています。

同アカウントでは顧客を個別相談に誘導し成約につなげる導線を作っていたものの、さらに売上を伸ばすために「クロス分析」を活用し流入経路別の成約率を調べました。すると、流入経路の主軸であるTwitterよりもYouTubeのほうが成約率が高いという事実が判明したのです。

YouTubeを経由して入ってくるユーザーは商品への熱意が高い傾向にある一方、Twitterは軽い興味で登録するユーザーが多いと推測できたため、この会社では以下の取り組みを実施することに。

会社での取り組み
  • YouTube経由のユーザーに対するセールスを強化
  • YouTube活動の強化
  • LINEでYouTube動画を配信し、他の流入経路で入ったユーザーの教育を強化

    流入経路だけで考えると最も数値の高いTwitter経由のユーザーをメインにセールスしたくなるところですが、成約率と掛け合わせて分析することにより、新たなビジネスの切り口を見つけ出せたのです。

    2.ターゲットを成約率の高い属性に絞り、広告費を大幅削減!

    次に、オンラインサロンを運営するインフルエンサーのアカウントでは、クロス分析の活用により広告費の大幅削減に成功しています。

    同アカウントでは教材の販売も行っていますが、売上が落ちたことをきっかけに年齢と性別ごとに成約率を分析しました。

    その結果、本来のターゲットである30代男性より、40代女性のほうが成約率が高いと判明。

    当初想定していた属性とは異なるユーザー層にニーズがあることがわかったため、以下の取り組みを実施されています。

    インフルエンサーの取り組み
    • 40代の女性に向けたセールスを強化
    • 成約率の低い20代男女や50代男性へのアプローチを停止

    広告のターゲットも成約率が高い層へ絞り込んだことで、広告費を大きく削減でき、ROAS(広告費に対する広告経由の売上)を3.5倍にまで高めることに成功。
    Lステップの分析機能により得たヒントが、高い成果につながっています!

    3.クロス分析により、オンライン講座生の学習進捗状況を可視化できるように!

    最後は弊社の事例ですが、運営するオンライン講座のアカウントでは、クロス分析を用いて生徒の学習進捗を「見える化」しています。

    弊社のオンライン講座用アカウントでは学習コンテンツや課題を集約させてLINEを学習アプリのように使っているものの、「生徒がどのように学習を進めているかわからない…」という課題がありました。

    そこでクロス分析機能を活用し、ユーザーの年齢別に学習進捗状況を管理することに。

    学習の進め方の傾向が見えるようになったほか、「50代の生徒は講座達成率が低いから教育方法を変えてみよう」「全体的に〇〇のカリキュラムの達成率が低いから内容を変えてみよう」といった施策もうてるようになりました。

    このようにLステップの分析機能は、データ管理として使ったり、新たな施策立案のヒントにしたりと、さまざまな活用法があります!

    まとめ:Lステップの分析機能を活用して売上アップを目指そう!

    以上、Lステップの分析機能を活用すれば、マーケティングの改善や強化に役立てられるデータを簡単に取得できます。取得したデータをもとに分析を行うと、成果アップにつながるヒントを得られるでしょう。

    ただ、分析機能によって今後の施策改善を行うためには「そもそもどういったデータを取得すればいいか」「データからどう次の課題を見つけていけばいいか」などを明確化する視点が欠かせません。

    そこで「Lステップの分析機能を最大限に活かしたマーケティングがしたい…」とお考えの方は、​​ぜひ弊社のLステップ構築・運用代行サービスにお任せください!

    弊社は飲食店や美容室などの実店舗から、オンラインビジネスまで、これまでに200を超えるLINEアカウントの構築や運用に携わってきました。分析機能も活用しつつ、多くのアカウントの売上アップに貢献しています!

    これまでの経験やノウハウを活かし、あなたのビジネスに適したマーケティングプランをご提案させていただくほか、分析機能の構築ひいてはその後の解析・マーケティングの立案まで全て請け負います。
    なお、弊社がこれまでに構築したLステップの実績については、弊社公式LINEでご確認いただけます。

    まずは実績をご確認のうえ、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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