
こんにちは!中村誠です!
今回は、LINE公式アカウントでステップ配信する方法について解説していきます!
ステップ配信は元々メルマガで利用されてきた配信方法で、メジャーな顧客教育の手法として知られています。
使いこなせばアカウントの一大コンテンツになるパワーを秘めていますが、やり方を間違えると通数があっという間に無くなってしまうかもしれません…。
そこで今回は、LINE公式アカウントでステップ配信する方法について、以下の流れで解説していきます!
- LINE公式アカウントのステップ配信の作り方
- ステップ配信をするメリット
- 魅力的なステップ配信を作るコツ
ステップ配信は、LINE公式アカウントのように顧客と直接やり取りできるプラットフォームと相性抜群の手法です。
マスターすれば売上をアップさせるだけではなく、自動化まで実現できるのでぜひ導入してみてください!

目次
LINE公式アカウントにステップ配信が実装
2021年の2月から、LINE公式アカウントにもステップ配信が実装されました。
ステップ配信とは、予め設定しておいた内容を決められた順番や間隔で配信する方法です。
元々は主にメルマガで利用されてきた配信方法で、顧客教育に強力な効果を発揮します!
ステップ配信は何通もの配信を設定できるので、1つの商品の魅力を時間をかけて丁寧に説明するのに向いています。
単価が数万円〜数十万円するような高額な商品を取り扱う場合は、ステップ配信が強い味方になってくれるでしょう。
LINE公式アカウントのステップ配信の作り方
LINE公式アカウントでは、図を使った直感的な操作でステップ配信を作れます。
作り方は主に4つのステップに分かれるので、順番に進めていきましょう。
- ステップ配信の設計図を作る
- 基本情報を設定する
- 分岐条件を設定する
- 配信内容を設定する
作ったステップ配信は登録者全員に届くので、作った後も細かな微調整を繰り返して完成度を高めてください。
1.ステップ配信の設計図を作る
ステップ配信は、顧客との最初の挨拶から商品の購入まで、1本の道筋を作るコンテンツです。
どのようなルートをたどって進むのかあらかじめ決めておかないと、あっちこっちに進むぐにゃぐにゃな道のりになってしまいます。
顧客が混乱してしまうので、旅行の計画を立てるようにステップ配信の設計図は細かく作っておきましょう。
顧客はLINE公式アカウントに情報を求めてやってきた生徒のようなものなので、授業のスケジュールとも考えられます。
どのような順番で配信すれば商品を一番魅力的に見せられるのか、じっくり考えてください。
2.基本情報を設定する
ステップ配信の設計図が完成したら、次に配信の全体像を決める基本情報を設定しましょう。
- ステップ配信のタイトル
- 有効期限
- 配信数の上限
- ステップ配信の開始条件
まずはLINE公式アカウントの管理画面にログインして、画面左のメニューバーからステップ配信を新規作成してください。
するとステップ配信の作成画面が開くので、空欄を埋めていきましょう。
注意すべきなのが「配信数の上限」の欄で、通数の上限に合わせてオーバーしないように調節する必要があります。
現在契約しているLINE公式アカウントのプランによって通数は変動するので、確認しつつ設定してください。
また、ステップ配信の開始条件の設定も忘れてはいけません。
友だちの追加の経路が複数ある場合は、条件を設定して分岐を作れるので上手く活用してください。
3.分岐条件を設定する
基本情報が完成したら、次にステップ配信の分岐条件を設定してください。
分岐条件は4種類設定できるので、好きなものを選びましょう。
- 性別
- 年齢(5歳刻み)
- OS
- エリア(県単位)
メッセージ設定の欄から「ステップを追加」をクリックすると、条件分岐を追加できます。
画像のようにひし形のマークが出てくるので、クリックして「+条件を追加」を選んで条件を設定しましょう!
LINE公式アカウントでは複数の条件を合体できるので、例えばファッションのステップ配信の場合に以下のような分岐を設定できます。
- 20代の女性にワンピースを紹介する
- 30代の男性にスーツを紹介する
- 北海道の女性に厚手のコートを紹介する
フォッションの場合はこのように分岐を作ったステップ配信を4つ作って、配信する時期を春夏秋冬で分ければ完璧です。
分岐は5つまで作れるので、自分のアカウントにあった条件を設定してください。
4.配信内容を設定する
条件分岐まで完成したら、最後に具体的な配信内容を設定します。
カーソルを合わせると緑色の+ボタンが出てくるので、クリックして「メッセージを配信」を選びましょう。
※ボタンが隠れているので気をつけてください。
配信するメッセージの編集画面が開くので、3つの項目を設定してください。
- メッセージラベル
- 配信時間帯
- 配信内容
「プレビュー」をクリックすると実際の表示が確認できるので、適宜確認しながら配信内容を作成してください。
メッセージの作り方自体は、従来の配信と変わりません。
また、配信同士の間隔(1日〜30日)も設定できるので、必要があれば細かく設定しましょう。
特別な事情がなければ、デフォルトの1日おきの配信でOKです。
LINE公式アカウントでステップ配信をする4つのメリット
LINE公式アカウントでステップ配信をするメリットは、主に4つあります。
- 顧客教育を自動化出来る
- 途中参加の顧客が混乱しない
- 配信内容を読者に合わせて分岐できる
- リマインドまでスケジュール可能
通常の配信には無いメリットばかりなので、気になった方はぜひ導入してみてください。
1.顧客教育を自動化できる
ステップ配信はスタートからゴールまで全て事前に設定するので、毎配信手動で打ち込む手間がかかりません。
例えば1週間毎日配信しようと思ったら、通常であれば毎日メッセージを書いて配信しなければならず、相当の手間がかかります。
しかしステップ配信であれば既に1週間分用意されているので、毎日LINE公式アカウントを開いて送信しなくてもOKです。
これだけ聞くと「配信を作る労力が後か先かの違いだけじゃん!」と思うかもしれませんが、ステップ配信の場合は事前に設定した配信を全ての読者に送るので、送られる人数が全然違います。
仮に100人の友だちがいるアカウントで1通配信する場合、通常であればそれは既に登録している100人にだけにしか届きません。
しかしステップ配信の場合、100人に加えて明日登録する何人かにも配信が届き、1ヶ月後に登録する方にも同じように届きます。
どのタイミングで登録しても同じように配信されるので、新しく入ってきた顧客にも自動的に配信が行われ、勝手に教育が進んで売上が発生するのがステップ配信の魅力です。
2.途中参加の顧客が混乱しない
ステップ配信は全ての顧客に1通目から順番に配信できるので、顧客の混乱を予防できます。
LINE公式アカウントでは友だち登録してくれた方にしか配信が届かないので、通常の配信では「明日登録する顧客」に情報が届きません。
顧客によっては登録初日に30日目の配信が届くこともあり、意味も分からずブロックされてしまうこともあるでしょう。
画像参考:Lステップマニュアル
ステップ配信は顧客がアカウントに登録したタイミングに関わらず、常に1通目からスタートできるので順序立てて顧客の教育が可能です。
3.配信内容を読者に合わせて分岐できる
LINE公式アカウントのステップ配信では読者に合わせて配信内容を分岐できるので、顧客のニーズに合わせた情報を提供できます。
通常配信でも特定の読者に絞った配信はできますが、毎配信男女別や年齢別の配信を作っていてはキリがありません。
ステップ配信は事前に設定した内容を自動で振り分けできるので、必要な手間が小さくできるでしょう。
また、通常配信の場合分岐を作るには100人以上の登録者が必要ですが、ステップ配信であれば人数に関係なく分岐を作れるので、作りたてのアカウントにも有効です。
4.リマインドまでスケジュール可能
ステップ配信は毎日行って顧客を少しずつ教育していくのが一般的ですが、LINE公式アカウントでは擬似的なリマインド機能も実装できます。
配信間隔を1日〜30日まで調節可能なので、最後の配信から1ヶ月後に再開すればリマインドとして十分機能するでしょう。
- 1週間後や1ヶ月後に再度の訴求を行う
- 毎週1回に配信を絞って顧客との関係を維持する
期間を長めに取ることで長期的な関係を作りやすくなるので、何度もリピートするような商品の場合は特に有効です。
LINE公式アカウントのステップ配信の3つの注意点
LINE公式アカウントでステップ配信を行う場合、注意すべきポイントが3つあります。
- 細かな配信時刻を指定できない
- 通数上限に達すると止まる
- ブロック解除されると最初からリスタート
始めてステップ配信に触れる方はまず気づかないポイントなので、しっかりとチェックしておきましょう。
1.細かな配信時刻を指定できない
LINE公式アカウントのステップ配信では、配信時刻を1時間単位でしか設定できません。
例えば「会社員の方向けに、朝7時に配信して通勤中に読んでもらいたい!」と思っても、7時〜8時の間でしか設定できないのでいつ配信されるかは不明です。
また、一度に大量のメッセージを配信しようとすると、失敗する可能性があるので注意してください。
LINE公式アカウントのステップ配信設定画面には、このような注意書きがなされています。
配信数が多い場合など、指定された時間にすべてのメッセージを配信できないことがあります。その場合、配信できなかったメッセージは次の日の同じ時間帯に配信されます。
ステップ配信に分岐を作る場合、配信時刻をズラすなどして一度に送るメッセージの量を減らしましょう。
自由な時間に配信したい方は、外部ツールの「Lステップ」の導入をおすすめします。
2.通数上限に達すると止まる
ステップ配信は通数上限に達すると自動的に配信がストップします。
自動的に配信してくれるのは楽である反面、いつの間にか通数が空になる可能性もあるので、残り通数の減り具合には十分注意してください。
残りの通数が0になるとアカウントがまともに動かせなくなるので、空になる前に止まるようステップ配信の通数上限を設定しておきましょう。
もし通数を使い切ってしまった場合は、契約を上位プランに変更すれば通数上限を伸ばせるので申請してみてください。
※少量であれば、プランをそのままに通数だけの購入も可能です。(スタートプランを除く)
3.ブロック解除されると最初からリスタート
そう頻繁に起こることではありませんが、一度ブロックした友だちがブロックを解除した場合、ステップ配信は最初からリスタートになります。
久しぶりにチェックしたアカウントから再度「始めまして!」なんてメッセージが届いたら、面倒に思う方が大半でしょう。
そもそもLINE公式アカウントは、顧客にブロックされてしまうと一切の連絡が取れなくなってしまうので「いかにブロックされないか」がとても重要です。
どれだけ素晴らしい配信をしてもブロックした方には届かないので、相手に不快感を与えるような無理な売り込みは避け、慎重に関係を構築してください。
幸いステップ配信は時間をかけた教育に向いた配信方法なので、手間を惜しまず作り上げればブロック率が高まることはないでしょう。
ステップ配信のクオリティを高める魔法のツール「Lステップ」
ステップ配信は強力な顧客教育の手段ですが、LINE公式アカウントの機能だけだとちょっと物足りない場面も出てくるでしょう。
かゆいところに手が届かない場合は、ステップ配信のクオリティを高めてくれる「Lステップ」を導入してみてください!
主に3つの面から、ステップ配信をパワーアップさせてくれます。
- ステップ配信内にアンケートを挿入
- ステップ配信をパーソナライズする
- リッチメニューもステップ配信で切り替え
高度なマーケティングを実現したい方には欠かせないので、しっかりチェックしておきましょう!
1.ステップ配信内にアンケートを挿入
Lステップのステップ配信は、メッセージ以外のコンテンツも配信スケジュール内に組み込めます。
特にアンケートはステップ配信の冒頭に組み込むのがおすすめで、顧客教育だけでなく情報収集まで自動化できるでしょう。
LINE公式アカウントにもアンケート機能は存在しますが、Lステップのアンケートと比べると見劣りする部分が目立ちます。
- アンケートの実施期間が終了しないと結果を確認できない
- 個人がどんな回答をしたのか分からない
ステップ配信に組み込むには不向きなので、顧客のデータを集めたい場合はLステップを使ったほうが良いでしょう。
アンケートはLステップの重要なコンテンツの1つなので、別で解説記事を用意しています。気になった方はこちらもチェックしてみてください!
2.ステップ配信をパーソナライズする
Lステップのステップ配信は、アンケート等によって集めたデータを元に自由に分岐が可能です。
LINE公式アカウントでは決められた4項目しか設定できませんが、Lステップにはその制限がありません。
例えばファッションのステップ配信を作る場合、LINE公式アカウントでは年齢や性別でニーズを推測することしかできませんが、Lステップであれば欲しい衣服を直接顧客から聞き出せます。
顧客に合わせた最適な配信方法を選べるので、顧客満足度や売上アップは間違いありません。
3.リッチメニューもステップ配信で切り替え
リッチメニューはLINE公式アカウントの顔になるコンテンツなので、活用しない手はありません。
通常であれば手動で切り替えるしかありませんが、Lステップであれば配信状況に応じた最適なリッチメニューに自動的に切り替えられます。
- クロージング時にリッチメニューを使って目立つボタンを作る
- アンケートの結果に応じで男女別のメニューに振り分ける
- 成約者限定で特別メニューに切り替える
また、LステップのリッチメニューはLINE公式アカウントのものと比べて機能が大幅に強化されています。
詳細は別の記事にまとめておいたので、気になった方はチェックしてみてください。
LINE公式アカウントのステップ配信を魅力的にするコツ
LINE公式アカウントのステップ配信を魅力的にするコツは、大きく分けて3つあります!
- メッセージアイテムを使う
- 微調整を繰り返す
- 分岐を細かく設定する
ステップ配信は全ての友だちに届くものなので、じっくり時間をかけて作りましょう。
1.メッセージアイテムを使う
ステップ配信は毎日コンスタントに配信できるので、日を追う毎に顧客教育は進んでいきます。
しかしそれと同時に、配信が単調だと顧客はだんだんと飽きてくるでしょう。
配信に飽きられると流し読みされたり、ブロックされるリスクが高まるので「メッセージアイテム」を有効活用してください。
メッセージアイテムは3種類あるので、状況に応じて使い分けて配信に変化を付けましょう。
- リッチメッセージ:画像をボタン化できる
- リッチビデオメッセージ:動画を配信できる
- カードタイプメッセージ:画像とテキストを合体できる
特に毎日テキストを読むだけだと飽きられる確率が高いので、常に顧客をワクワクさせる配信を心がけてください。
2.微調整を繰り返す
最初から100点満点の配信ができる人はいないので、配信しながら内容を細かく修正しましょう。
通常の配信であれば一度送ったらそれっきりですが、ステップ配信は同じ内容を顧客の数だけ送るので、反応が悪かったら修正して満足度をアップさせてください。
- 配信の開封率をチェックする
- ABテストを行う
- 分岐の条件を変更する
最初は思ったような成果が出なくでも、地道に改善を繰り返していけば大きな売上に繋がるはずです。
特にステップ配信開始したての頃は、毎日でもチェックして反応の良し悪しを見極めましょう。
3.分岐を細かく設定する
構築の手間はかかりますが、分岐を細かく設定した方が成約率は高くなるでしょう。
無意味に分岐する必要はありませんが、ニーズに合わせた調整はとても大切です。
分岐を細かくすればするほど「私のために配信してくれている感」が出るので、読者は喜んでくれるでしょう。
読者の悩みは千差万別なので、折角男女別に配信を分岐させたとしても、出てくる話題が会社員の方向けの物ばかりでは10代の学生はすぐに離れてしまいます。
ちょっとした言い回しにも細かな違いが出るので、分岐を細かくして最適な設定に組み立ててください。
まとめ:LINEでもステップ配信を使って顧客満足度を高めましょう!
ステップ配信は配信者と読者の両方が得をするwin-winな手法なので、積極的に取り入れましょう!
LINE公式アカウントのように、顧客と1対1でコミュニケーションが出来るプラットフォームとは特に相性が良いので、アカウントの1大コンテンツになってくれるはずです。
顧客はアカウントに登録した直後が一番モチベーションが高いので、登録から毎日欠かさず配信できるステップ配信を上手く活用して売上UPを狙ってください!