こんにちは!中村誠です!
今回はLステップからの成約を計測するコンバージョン機能について解説します!
Lステップのコンバージョン機能は商品の成約を検知してアクションを設定できるため、購入特典の配信などに利用されていますが、現行のiOSでは不具合が発生しており、正常に動作していません。※2021年8月時点
LINEはスマホで使うのが一般的なので、シェアNo.1のiPhoneで使えないのは致命的です…。
かと言って便利な機能を「使えないから」と諦めてしまうのは非常にもったいないですよね。そこで今回は、Lステップのコンバージョン機能の代替方法について解説します。
- Lステップのコンバージョン機能の設定方法
- Lステップのコンバージョン機能を使うコツ
- Lステップのコンバージョン改善する5ステップ
成約のチェックは顧客データ収集の基本なので、ぜひ導入して配信に活用してください!
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目次
Lステップのコンバージョン機能は使えない
Lステップのコンバージョン機能はiPhoneでは使えませんが、成約データを収集すべきであることは変わりません。
使えなくなった背景と代替方法について解説するので、上手く活用してください!
- iOS13.3以降の端末で不具合が発生
- 他の機能を使って代用
使えなくなった機能をどうカバーするかが構築者の腕の見せ所です!
1.iOS13.3以降の端末で不具合が発生
Lステップのコンバージョン機能は非常に便利ですが、iOS13.3以降のiPhoneでは使えない不具合が起きています。
そもそもコンバージョン機能は、Lステップ側が「決済完了ページの表示」を検知(専用のコードを埋め込む)して行うのですが、アップデートによって検知機能が動かなくなってしまいました。
※サイトスクリプトも同様のエラーが確認されています。
個人情報保護の観点から、ユーザーの行動履歴を追跡する機能は各所で対策が進んでおり、コンバージョン機能もその煽りを受けた1つです。これはLステップの不具合ではなくユーザーのiPhoneの問題なので、対処は非常に難しいでしょう。
また、2021年6月時点のwebrageの調査によると国内のiPhoneシェア率は56.75%と過半数を超えているので、およそ半分以上のデータを取りこぼす計算です。
まともに使える状態ではないので、代用機能を使うようにしましょう。
2.他の機能を使って代用
Lステップのコンバージョン機能は不具合で使えませんが、流入経路分析を使えば代替可能です。
流入経路分析は元々はどこからアカウントに登録したのか特定する機能ですが、これを決済ページに応用すればコンバージョン機能を再現できます。
実は流入経路分析は、アカウント登録後にタップした登録用URLも計測できるので、商品購入後の顧客を誘導すれば問題なく動作するはずです。
コンバージョン | 流入経路 | |
---|---|---|
検知方法 | ページの表示を検知 | リンクのタップを検知 |
必要な操作 | htmlタグを埋め込む | リンクを埋め込む |
不具合の有無 | 不具合が起きる | 不具合が起こらない |
- 左のメニューから「流入経路分析」を選択
- 「新しい流入経路」をクリック
- 設定したいリンクを登録
- アクション管理でタグを設定
まずは管理画面左から流入経路分析をクリックして、新規作成画面に進んでください。
※流入経路分析はプロプラン以上でしか使えないので注意しましょう。
新規作成したら名前とアクションを必ず設定しておきましょう。他のパラメータはデフォルトのままでOKです。
今回の場合は「成約完了」などのタグを付けておけば、コンバージョン機能の替わりとして十分機能します。
登録ボタンを押すとリンクが発行されるので、決済完了ページにボタンを設置して顧客にタップしてもらいましょう。
リンクを設置したら顧客にスルーされないように、目立つ工夫を忘れないでください。
- リンクを埋め込むボタンを作る
- タップを促す注意書きを添える
タップしてもらえないと手動でタグを付けなければならないので、上手く誘導するようにしましょう。デジタルコンテンツの場合はLステップで配信してしまったり、商品の説明や購入特典を配信しても良いでしょう。
Lステップのコンバージョン機能の設定方法
コンバージョン機能を使えば、誰に何を売ったのか計測して、様々なアクションを付与できます。設定方法は大きく3つのステップに分かれるので、順番に設定していきましょう。
- 商品の販売ページを作る
- コンバージョン登録を行う
- 適切なページにコードを埋め込む
1.商品の販売ページを作る
コンバージョン機能を使うには、コードを埋め込むためのページが欠かせません。
ECサイトで商品を購入した際に表示される「お買い上げありがとうございます」と記載された決済完了ページをまずは準備しましょう。
複数の商品を持っているのであれば、別々のページを用意してください。
ページにコンバージョン機能のコードを埋め込むことで、販売ページは完成します。
2.コンバージョン登録を行う
ページが完成したら、次にコンバージョン登録を行います。
- 左のメニューから「コンバージョン」を選択
- 「新しいコンバージョン」をクリック
- アクション設定でタグや友だち情報を追加
- 登録ボタンを押して完了
まずは管理画面を開いて、コンバージョンを選択して新規作成に進んでください。
コンバージョンでも名前とアクションを設定すればOKです。
コンバージョンの名前は、ひと目で分かる内容にすると管理しやすいでしょう。
3.適切なページにコードを埋め込む
計測用のhtmlタグが完成したら、該当するページに挿入すれば完成です。
設定は決済完了ページのコードを開いて埋め込む必要があるので、プログラミングに自信がない方はこちらのサイトを参考にしてみてください。
難しい場合は、システム管理者もしくは詳しい方に相談してみましょう。
また、コンバージョン機能はLステップから送ったURLをクリックした人のみ計測されるので、利用する際は必ずLINEから購入ページへ移動させなければなりません。
URLクリック測定に商品の購入ページを設定して、短縮URLを必ず発行するのを忘れないでください。
Lステップのコンバージョン機能を使うコツ
Lステップのコンバージョン機能を上手く活用するには、主に3つのポイントがあります。
- コンテンツをLステップで配布する
- 購入者限定コンテンツを作る
- アップセル&クロスセルを仕掛ける
1.コンテンツをLステップで配布する
購入したものがデジタルコンテンツの場合、Lステップで配布してしまうのも1つの手です。
- 教育コンテンツ
- オンラインセミナー
- 説明書や事前情報
デジタル系の商品以外にも、Lステップと連携させる方法はいくらでもあります。
例えばパソコンを販売した場合、初期設定のマニュアルをプレゼントすれば顧客が調べる手間を省けるので喜ばれるでしょう。
食品でも美味しさの秘密や製造工程を伝えれば、期待値を大きく高められるはずです。購入直後の不安を無くすコンテンツを提供できれば、満足度を高められるでしょう。
2.購入者限定コンテンツを作る
メインとなる商品以外にも購入特典として様々なアプローチが考えられます。
- 専用のリッチメニュー
- 質問対応のキャンペーン
例えば教育コンテンツを販売している場合、購入した顧客のみリッチメニューを特別仕様に変更すれば教材へアクセスしやすくできるでしょう。
また、特別な個別対応を行ったり、アイデア次第で方法は無限に広がります。
僕のチームで構築したやまもとりゅうけんさんのアカウントでは、本人が運営する「人生逃げ切りサロン」の加入前後でリッチメニューを切り替えています!
加入者限定でサロン内のコンテンツを回遊できるようになっているので、情報が外に漏れることもなく、利便性も両立しました!
やまもとりゅうけんさんのアカウントについては別の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらもご覧ください!
購入後もリッチメニューを開いてくれる機会が増えると、次の成約にも繋がりやすいはずです。
3.アップセル&クロスセルを仕掛ける
Lステップでは顧客との繋がりが維持できるので、1つ商品を売って終了しては非常にもったいないです。
複数の商品を販売するアップセルやクロスセルを活用して、顧客のLTV(顧客生涯価値)を高めましょう。例えばLステップでTシャツを1枚販売した場合、以下の施策が考えられます。
- ボトムスをセットアップで販売する(クロスセル)
- 来シーズンにコートを販売する(アップセル)
- 来年にシャツをリピート販売する
最初に購入した商品に満足してもらえば、2つ目以降の商品を購入してくれる確率も大きく高まるでしょう!
定期的な配信を心がけて、いつでも商品を売れる状態をキープしてください。
Lステップのコンバージョン改善する5ステップ
Lステップは優れたツールですが、闇雲に運用しても売上には繋がりません。
コンバージョン率を改善する5つのステップを解説するので、成果がいまいち出ていない方は参考にしてください!
- 現在のコンバージョン率を正確に把握する
- 関連データも明確にする
- 離脱ポイントを洗い出す
- コンバージョン低下の原因に仮説を立てる
- 検証と改善を繰り返す
売上に繋げるためには検証と改善が重要なので、PDCAサイクルを回し続けましょう。
1.現在のコンバージョン率を正確に把握する
「なんとなくコンバージョン率が悪そう」という認識では課題を見つけるのは難しいので、まずは現在のコンバージョン率は何%なのか明確にしましょう。
また、コンバージョン率を100%にするのは不可能なので、同じような業種と比べて良し悪しを見極めなければなりません。
- 教育:6.0%
- 金融:5.5%
- 旅行:5.0%
- ビジネス:5.0%
コンバージョン機能や流入経路分析を駆使して、最新のデータをチェックしてみてください!
2.関連データも明確にする
コンバージョン率が上がらない原因を探るため、どこに問題があるのか検証しましょう。
- 精読率
- クリック率
例えば5日間のステップ配信をする場合、3日目から急に数値が激減していたら、それが成約率を下げている原因かもしれません。
成約に繋がりやすい属性の傾向など、コンバージョンに関わるデータ全て検証してどこに問題があるか明確にしてください。
3.離脱ポイントを洗い出す
問題点が見つかったら次は課題を明確にするため、顧客の反応が悪い原因をさらに深堀りしましょう。
例えば、ステップ配信の3日目のクリック率が悪かった場合、原因はいくつか考えられます。
- 前日の配信に問題がある
- 導入文や見出しが刺さっていない
- 配信タイミングが顧客に合っていない(時間、曜日など)
途中で顧客の心が折れてしまうと、最終日のクロージングに辿り着く前に離脱されてしまいます。
より多くの方を繋ぎ止めておけるように、離脱ポイントは徹底的に洗い出してください。
4.コンバージョン低下の原因に仮説を立てる
離脱ポイントを発見したら、細かくチェックして仮説を立てます。
ステップ配信のクリック率が悪い理由はパッと見では分からないので、いくつか考えられる予測から可能性が高いものを見極めましょう。
例えば配信内容をチェックして「導入文に問題あり」という仮説を立てたら、導入文だけを変更してクリック率の変化を観察してください。
また、改善するのは必ず1つずつにしないと原因が分からなくなるので注意しましょう。
5.検証と改善を繰り返す
仮説を立てて優先順位が決まったら、1つずつ修正して前後のデータを見比べましょう。
満足できる成約率になるまで、地道に改善を繰り返してください。
毎回データを収集するので検証には本来かなりの時間がかかりますが、Lステップではランダムで配信内容を振り分けるABテストが可能なので、素早く成果を確認できます。
アクション設定で全て顧客に乱数で数字を割り振り「0の人にはAの配信」「1の人にはBの配信」とすればOKです!
まとめ:Lステップのコンバージョンは工夫次第で高められる!
売上を伸ばすためには顧客が購入に至るまで経緯の分析が欠かせません。
直感で商品を売るのはよほどの天才でなければ難しいので、細かく数字と向き合って地道に改善していきましょう。
Lステップのコンバージョン機能はその第一歩であり、データの収集は基本中の基本です。
常に顧客を満足させるための支店があれば自然とLTVも高められるので、少しずつでも配信をブラッシュアップしてください。