
こんにちは!中村誠です!
今回はLステップのメインコンテンツである「シナリオ配信」について解説していきます!
シナリオ配信はLステップの基本中の基本であり、Lステップを始めた方の多くがまず最初に触れるであろう機能です。
文字通り登録者に配信を行う機能なので、シナリオ配信を避けていては顧客へあいさつすることもままならないでしょう。
それだけに正確に理解しておかないと、小さなミスから大きな被害を生みかねません。
そこで今回は、Lステップにおけるシナリオ配信の組み立て方を4つのステップに分けて解説していきます。
- 顧客の悩みを100個書き出す
- ターゲットを属性分けする
- アンケートや診断で顧客を分類する
- それぞれにあったシナリオを作る
これを理解しているか否かで、Lステップからの売上が0円にも1000万円にもなります。
基本的なことから網羅していくので、初心者の方も一緒に学んでいきましょう!

シナリオ配信はLステップのメインコンテンツ
Lステップは友だち登録者に向けた配信が基本なので、シナリオ配信はメインコンテンツになります。
配信ツールはLINE公式アカウントやメルマガなどもありますが、Lステップのシナリオ配信の特徴は大きく分けて3つあります。
- シナリオ配信=ステップ配信
- 友達に合わせてシナリオ配信を分岐
- テキスト以外にも様々な配信が可能
順に解説していくので、概略を学んでいきましょう。
1.シナリオ配信=ステップ配信
Lステップでは「シナリオ配信」という名前がついていますが、その機能は一般的に言う「ステップ配信」に近いです。
通常の配信は、当然登録者にしか届きません。例えば2日目の配信日に登録した場合、1日目のメッセージは受信できずに終わります。
しかしステップ配信は登録日に関わらず全ての登録者に1通目から順番に送る方法なので、顧客を教育するのに向いています。
参考:Lステップマニュアル
通常の配信は顧客からすれば「今日登録したアカウントなのにいきなり3日目の内容?意味わからん!」と思う可能性もあります。
即ブロックされかねないので、ステップ配信を使って顧客の混乱を防ぎましょう。
2.友だちに合わせてシナリオ配信を分岐
Lステップのシナリオ配信には配信する条件(セグメント)を設定できます。条件によって配信内容を分岐させたり、特定の方だけに向けた限定配信も可能です。
- 男女別のシナリオ配信
- 前日の配信を読んだ方だけに送る限定配信
- 商品の購入者だけに送るプレゼント配信
シナリオを分岐させる条件は自由に設定できるので、訴求する商品に合わせて最適な物を考えてください。
例えばインテリアショップのLステップを作る場合、欲しい家具を事前に聞いておけばその家具だけを重点的に紹介して、成約率を高められます。
椅子が欲しい人にタンスを紹介しても通数が無駄になるどころか、興味のない配信を見せられた顧客の満足度は低下してしまうでしょう。
3.テキスト以外にも様々な配信が可能
Lステップではテキスト以外にも様々な配信が可能です。毎回文字ばかりだど読者も飽きてしまうので、様々なコンテンツを使い分けましょう。
- テキスト
- 画像
- 動画
- 音声
- カルーセル
- 回答フォーム
一度飽きてブロックされてしまうと取り返しがつかないので、反応率を毎回細かくチェックして離脱に繋がっている配信をしていないか確認してください。
極端に反応が悪い配信があれば、内容を変更したりセグメントを切ったりして最適化するなどの対処が必要です。
【4ステップ】Lステップシナリオの組み立て方
シナリオ配信はLステップのメインコンテンツなので、きちんとした設計図を事前に用意するのが大切です。
組み立て方は主に4つのステップに分かれるので、いきなり作り始めるのではなく準備から進めていきましょう。
- 顧客の悩みを100個書き出す
- ターゲットを属性分けする
- アンケートや診断で顧客を分類する
- それぞれにあったシナリオを作る
今回は例として、東大を目指す学習塾のLステップを作る場合を考えていきます。
1.顧客の悩みを100個書き出す
まず始めに「今から作るLステップで誰のどんな悩みを解決するのか」を明確にしましょう。これがLステップを作る意味であり、配信の土台になるので練れるだけ練ってください。
具体的には、顧客の悩みを100個書き出せばOKです。
「100個なんて無理!多すぎる!」という声が聞こえてきそうですが、ここが一番重要なポイントなので、手を抜いてはいけません。特にまだ経験の浅い方は、100個なんとしてもひねり出しましょう。
後半は中々思いつかないかもしれませんが、書き出すほどにイメージは固まっていき、100個も書き出せば顧客のイメージ(ペルソナ)が明確になるはずです。
学習塾のLステップの場合、顧客の悩みは以下が考えられます。
- 子供の学力が不安
- 学校の授業では物足りない
- 受験に受かりたい(受かってほしい)
- 質の良い塾が知りたい
- 安い塾が知りたい
これらの悩みを総合して最初の問に答えると、今回作るのは「子供に東大へ受かって欲しい保護者の悩みを解決する」Lステップになります。
ここで選択を誤ると、高校生に向けた内容や、偏差値の低い子供の教育方法などを発信してしまうので注意しましょう。
2.ターゲットを属性分けする
顧客のペルソナが明確になったら、次は属性分けを行ってセグメントの切り方を決定しましょう。
学習塾の例で考えると、Lステップに登録する人は以下の4パターンが考えられます。
- 塾通いは決定していて、最適な場所を探している保護者
- 塾はまだ検討中で、良い所があれば入塾したい保護者
- 受験を控える高校3年生
- 塾に興味を持った高校1~2年生
あくまでメインターゲットは保護者ですが、高校生の方から塾に行きたいと保護者に打診する可能性もあります。
また、大学受験を目標にしている場合、高校3年生は最も入塾させやすいので個別にセグメントを切る価値はあるでしょう。
それぞれにあったシナリオと、明確な分岐点を作る必要があります。
3.アンケートや診断で顧客を分類する
属性分けが完了したら、診断やアンケートで顧客を分類してください。基本的に登録直後に分類は行い、その後のシナリオ配信の分岐点にします。
途中から分岐する方法でも良いですが、アンケートなどの顧客の手を借りる作業はモチベーションの高い登録直後に行うのが有効です。
詳細は別記事にまとめてあるので、詳しくはこちらをご覧ください。
【Lステップ】回答率を倍増させるアンケートの作り方【具体例もセットで紹介】
学習塾の場合はストレートに保護者か学生か聞いてしまうのが良いでしょう。もし学生だった場合は、学年も聞き出すのを忘れないでください。
年代が大きく変わるので、アンケートの回答特典も別で用意した方が良いかもしれません。
4.それぞれにあったシナリオを作る
ここまで準備が完了したら、いよいよシナリオを作り始めます。とはいえここで焦っていきなり商品を売り込んではいけません。
LステップはDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)の一種なので、その基本に則って最初は顧客との信頼関係を掴むことから始めます。
学習塾のLステップの場合、例えば以下のような流れで毎日配信を送っていきます。
- 自己紹介(学習塾の理念等を共有)
- 講師の紹介(実際の学習風景をイメージさせる)
- 他の塾と比べたメリットを紹介
- 料金や授業体系の解説
- まずは体験入塾を訴求
知り合って間もない段階でゴリゴリのセールスをすると高確率で嫌われるので、顧客が「買いたい!」と思うまでしっかり教育をしてからクロージングを行ってください。
魅力的なシナリオ配信を行う4つのコツ
ここまででシナリオ配信の大枠が完成したので、以降では細かいコツをチェックしていきましょう。
主に4つのポイントがあるので、全て網羅すれば魅力的なシナリオ配信が完成するはずです。
- 双方向のコミュニケーションを意識する
- デザインに拘る
- ニーズのある人にだけセールスを行う
- ゲーム性やエンタメ性を意識する
シナリオ配信を通して重要なことは、顧客との信頼関係を守ることです。そのために登録者のメリットを常に考えながら構築してください。
1.双方向のコミュニケーションを意識する
一方的にこちらから配信するばかりでは読者が飽きてしまうので、相手から能動的に動いてもらう配信を心がけましょう。
- 顧客の満足度が高まる
- 顧客のデータを収集できる
例えば学習塾の例で考えると、苦手科目を聞いてみるのがおすすめです。
数学が苦手と答えた方には数学のコンテンツを届ければ満足度もアップしますし、そもそも「数学が苦手」という回答が重要なデータです。
読者のアクションを組み込むことで、シナリオ配信に読み手との一体感が生まれ、印象も良くなるでしょう。
2.デザインに拘る
メルマガ等と違い、LステップはLINE上で配信を行うのでデザインが大切です。顧客は大手企業のアカウントと同列に見て判断するので、必ずプロに発注してデザインを練ってください。
Lステップのデザインで最重要のポイントは、最も目立つコンテンツである「リッチメニュー」です。最低でもリッチメニューだけはお金をかけて作りましょう。
僕が手掛けたアカウントのリッチメニューはこんな感じなので、参考にしてください。
リッチメニューのデザインで大切なことは、以下の2つです。
- パッと見でボタンと分かること
- 印象を配信の内容に寄せる
特にボタンと分かるデザインは大切で、ついタップしたくなるような膨らみや影を付けましょう。
3.ニーズのある人にだけセールスを行う
Lステップではセグメントを切って配信対象を分けられるので、購入の見込みがある方だけにセールスを送るように設定しましょう。
- 顧客満足度の低下を避けられる
- 顧客との関係を維持しやすくなる
- 通数の節約になる
無駄なセールスは百害あって一利無しです。押し売りは嫌われるので避けましょう。
ちなみに「購入の見込みがある顧客」の見分け方はアイデア次第で無数に広がりますが、僕がよく使う方法は3つあります。
- リッチメニューを何度もタップしている
- 未開封のメッセージが溜まっていない
- 購入用のページリンクを踏んでいる
これらのデータは全てLステップの機能で収集できるので、あらかじめ細かくチェックしておきましょう。
4.ゲーム性やエンタメ性を意識する
Lステップでは単にシナリオ配信をするだけではなく、ゲーム性やエンタメ性を意識した作りにして顧客を楽しませましょう。
- 動画や画像を織り交ぜた配信を行う
- スタンプラリーのように徐々にコンテンツを開放していく
- クイズや診断ゲームを用意する
単に有益な情報というだけならネットで検索すればすぐに出てくる時代なので、見せ方も含めて1つのコンテンツと言えます。
まとめ:シナリオ配信はLステップの背骨の役目を果たす
シナリオ配信はLステップを使って物を売るために欠かせないコンテンツです。背骨のような役割を果たすので、シナリオ配信無しでLステップが完成することはありません。
- 登録直後にあいさつし、顧客の心をつかむ
- 顧客に段階的に情報を伝え、教育を行う
- 有望な見込み客を選別し、クロージングを行う
最初から最後までシナリオ配信の中で進行するので、その他のパーツはあくまでサポートに過ぎません。
シナリオ配信を洗練させて、魅力的なLステップを完成させてください。