Lステップのアンケートを活用すれば、ユーザーの年齢や居住地、趣味趣向など細かなデータを大量に収集できます。その結果を属性ごとに分ければ、ユーザーの心に響くメッセージを作ったり、成約率アップにつながる施策を立てたりさまざまな方面で活用できる濃い顧客リストが手に入ります。
反対に、アンケートを取らずにユーザーの声を集めないことには、商品・サービスの開発や改善の指方向性が定まらず、今後の施策もままなりません。
そこで今回はLステップのアンケートでできることやアンケートの作り方に加えて、ユーザーの回答率を倍増させるコツも解説していきます!
なお、弊社REXLIはこれまでアンケートを活用して、数多くのLINE公式アカウントの構築・成果アップに貢献してきました。これまでに培ってきた確かなノウハウや実例をもとに分かりやすく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Lステップのアンケートを活用した事例
まず、Lステップのアンケートで何が実現するのか、事例を交えてご紹介します。
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- アンケートで得た顧客情報を販売促進に活用
- 施設利用の感想をもとにリピート率アップの施策を実施
※いずれも弊社が構築したアンケートです
1.アンケートで顧客像を明確にして販売促進に活用
キャンプ用品の販売を手掛けるFUTURE FOXのアカウントでは、友だち登録直後にアンケートを実施して顧客像を明確化し、顧客の属性に合わせたメッセージを送って販売促進に活用しました。
具体的なアンケート項目は、こちらの通りです。
- 性別
- 年齢
- 誕生日
- 興味がある商品
- キャンプに行くときの人数 など
実際のアンケート画面▼
そしてアンケートで得た情報をもとに、誕生日の人に自動でクーポンとお祝いのメッセージを配信したり、キャンプの人数に応じたおすすめ商品情報を送ったり…。このようにアンケートで得た情報を活用すれば「属性を絞って送る」「属性ごとに内容を分けて送る」といった高度なマーケティング施策を実施できるのです。
2.施設利用の感想をもとにリピート率アップの施策を実施
また山梨県にあるグランピング施設「嶺乃華」のアカウントでは、宿泊後の顧客にアンケートを実施し、満足度が高かった顧客だけに割引クーポンや季節のイベント情報を配信してリピート率の向上を図っています。
実際のアンケート画面▼
さらにアンケートで取得した情報(性別・グランピング経験など)をもとに顧客の属性を分け、属性ごとの予約率を割り出したうえでメッセージや広告の配信内容を工夫しています。
アンケートで得た情報があれば、新規顧客獲得の導線作りや顧客満足度の向上にも活用できるでしょう。
Lステップの構築にアンケートが欠かせない理由
次に、Lステップの構築にアンケートが欠かせない理由を3つ紹介します!
- 短時間で大量の情報を集められる
- 顧客情報を深く分析できるようになる
- LINEの流入元によって発信内容を変えられる
1.短時間で顧客のあらゆる情報が手に入る
1つ目の理由は、顧客のあらゆる情報を瞬時に手に入れられること。
Lステップのアンケートは基本的にスマホで行うため、選択肢を選んでタップしていくだけのアンケートであれば1分もかからずに10問程度の回答が得られます。
また質問の内容は自由に設定できるので、顧客の性別や年代に加えて商品やサービスの利用頻度などが分かる質問を設定すれば、メッセージの配信先やメッセージ内容を決める際の指針にできるでしょう。
例えば性別によって配信内容を振り分けたり、商品やサービスの利用頻度が高い顧客にだけ特別企画の案内を配信したり…。
このようにアンケートの質問項目をうまく設定すれば、顧客に大きな手間をかけなくとも多くの情報が手に入ります。
2.顧客情報を深く分析できるようになる
2つ目の理由は、アンケートで収集した複数のデータを掛け合わせて分析すれば顧客情報の精度をより高められることです。
これをクロス分析といい、Lステップではプロプランで提供されている機能を利用すれば比較的容易に行えます。
例えば特定の商品の購入者に対してアンケートをとり、年齢をヒアリングした場合「30代向けに作った商品だったものの、購入者の年代は40代以上が半数以上を占めていた」と判明する可能性も…。すると「40代以上にターゲットを絞った配信をすれば、購入者数がアップする可能性が高い」と判断できるので、今後の施策に活かせるでしょう。
このようにアンケートを用いて細かいデータを収集すれば、クロス分析の精度も高まり、より深いデータ分析が可能になります!
3.LINEの流入元によって発信内容を変えられる
3つ目の理由は、アンケートで収集した情報によって、LINEの流入元で発信する方向性が明確になること。
LINEに登録してくれるユーザーを増やすためには、実店舗や各種SNSなど、流入元での集客が欠かせません。Lステップのアンケートを活用してすでに登録しているユーザーの属性を把握していれば、流入元で行うべき発信内容・施策も明確になります。
例えば、既存の登録者の大半が会社員だった場合。流入元での発信を会社員に絞った内容にすれば、登録者数もより増えるはずです。Lステップで得た情報をもとに発信の方向性を定めれば、ターゲット像とズレた内容の発信も防げるでしょう。
Lステップにおけるアンケートの作り方3パターン
続いて、Lステップにおけるアンケートの作り方を3パターンに分けて解説していきます。
- 回答フォームで作る
- カルーセルで作る
- リッチメニューで作る
1.回答フォーム形式
1つ目の作り方は、回答フォーム形式のアンケートです。
専用の回答フォーム画面を用意して読者に回答を記入してもらうアンケートのことを指し、3つの作り方の中で最も基本的な方法にあたります。
回答フォームを使ったアンケートの例▼
回答フォーム形式の特徴はこちら。
- 構築が簡単
- 選択肢を増やしやすい
- 相手にテキストを記入されられる
回答フォーム形式は、設定がシンプルなのでLステップ初心者であっても構築しやすいのが魅力です。その分「アンケート感」が出てしまうため、回答後の特典と絡めるなど工夫して回答率を高めましょう。
2.自走式形式
2つ目の作り方は、自走式形式と呼ばれるアンケートです。
自走式形式のアンケートでは、画像とメッセージをセットにして配信する「カルーセル」を使って質問します。質問1つに対して1つのカルーセルを作成し、回答する度に1つずつ進んでいく形式が一般的です。
カルーセルを使ったアンケートの例▼
自走式形式の特徴はこちら。
- 質問がトーク履歴に残る
- 選択肢が限られる
- 反応率が高い
自走式形式では普段のLINEのチャットと同じ感覚でアンケートが進んでいくのでアンケート感がなく、反応率が良くなります。
ただしカルーセル1枚に設定できる選択肢は4つまでで、カルーセルの枚数が多すぎるとユーザーの混乱を招くおそれがあるため、1分以内に回答できる簡単なアンケートをイメージして設定しましょう。
3.リッチメニュー形式
3つ目の方法は、リッチメニュー形式のアンケートです。
リッチメニューとは、トーク画面下部に表示されるメニューバーのこと。リッチメニュー自体をアンケートにして、LINEの目玉コンテンツのように見せる方法です。
例えば弊社で構築を代行している、やまもとりゅうけんさんの「人生逃げ切りサロン」のアカウントでは、このようなリッチメニュー形式のアンケートを採用しています。
人生逃げ切りサロンのアンケート▼
リッチメニュー形式の特徴はこちらの通りです。
- 最も作成の手間がかかる
- 大きな画像を使っておりインパクトがある
リッチメニューを丸ごと使ったアンケートはインパクトが強く、内容次第で「このアンケートに答えたい」とユーザー自らが進んでアンケートに回答してくれる場合もあります。3つのなかで最も設定が難しい方法ではあるものの、わざわざ回答フォームに移行することなくアンケートに回答でき、高い回答率につながるでしょう。
Lステップで回答率を高めるアンケートを作るためのコツ5つ
最後に、Lステップで回答率の高いアンケートを作るためのコツ5つをご紹介します。
- アンケートを取る目的を明確にする
- アンケートではなくコンテンツとして構築する
- 問題を提起して興味をもたせる
- 返信時間をあえて遅らせる
- アンケートに答えるメリットを作る
LINE公式アカウントを構築する側にとってアンケートは重要な要素ですが、顧客からすれば答える義務はありません。よって相手に答えてもらえるような工夫は必要不可欠です。回答率を高めるコツをおさえて、情報の収集に役立ててください。
1.アンケートを取る目的を明確にする
まずは、アンケートを作る前に、アンケートを取る目的を明確にしておきましょう。
目的が定まっていないままアンケートを作っても、質問の内容がボヤケて効果が半減してしまいます。アンケートを取る目的を軸にして、軸に添わせる形で質問を組み立ててください。
アンケートでどのような情報が欲しいのかをよく考え、それらを取得できる質問を考えていきましょう!
2.アンケートではなくコンテンツとして構築する
また「アンケート」という名前自体が嫌な印象を与えてしまうので、ユーザーが楽しめるコンテンツとして構築するのもポイントです。
アンケートをコンテンツとして構築した例▼
顧客情報を聞き出すという目的が同じであっても、以下のような名称であればアンケート感がなくなり回答率アップにつながるでしょう。
- 〇〇診断
- ゲーム
- 事前カルテ
- 〇〇審査・査定
特に診断ゲームは、アンケート自体が顧客を楽しませるコンテンツになるのでおすすめです。アンケートを織り交ぜつつゲームを構築するのはかなり手間がかかるものの、楽しみつつ回答できるコンテンツによって回答率を大きく向上させられます。
3.問題を提起して興味をもたせる
そしてユーザーに無機質に質問を投げかけるのではなく、問題を提起して興味を持たせることを意識しましょう。
同じことを問いかける質問文であっても、このように聞き方1つでユーザーの興味関心は大きく異なってきます。
【悪い例】
Amazonの手数料は高いと思いますか?
→はい/いいえ
【良い例】
Amazonの手数料が高すぎて、なんとか安くしたいと思うことが…
→ある/ない
単に質問するだけではなく、顧客の感情を引き出してその問題を強く意識させることがポイントです。
この聞き方を実践したうえで、アンケートの後に「このアカウントではそれらの問題を解決す法を伝授します!」と伝えれば、その後の配信にも目を通してもらいやすくなるでしょう。
4.返信時間をあえて遅らせる
なお、アンケートに回答してもらった後にサンキューメッセージを送る場合、あえて時間を置いてから配信するのも一つの手段です。
単純にその場でメッセージを送るだけではなく、返信までの時間をかけることで「しっかり内容を読んで返信している」とユーザーに印象付けるためです。顧客を大切にしているという好印象を持ってもらえれば、その後の配信もしっかり読んでくれるでしょう。
サンキューメッセージを設定する際のポイントはこちら。
- 名前と感謝を述べる
- 回答内容を復唱する
- 回答内容に応じた返答パターンを作って振り分ける
顧客がアンケートを送信した時点で回答内容がLステップ上に保存されるので、その内容をサンキューメッセージに反映させましょう。メッセージ内に回答内容を掲載することで顧客も振り返りができるうえに、回答にしっかり目を通している様子をイメージさせることで顧客満足度の向上にもつながります。
5.アンケートに答えるメリットを作る
また、アンケートの回答率を高めるには「ユーザーが回答するメリット」を作るのも効果的です。
診断コンテンツ形式にして「アンケートに答えると〇〇が分かる」といったメリットをつけても良いですし、配信内容に合わせた回答特典を作り、顧客の興味を引くのも一つです。
- 限定コンテンツ
- 限定クーポン
これらを用意すれば「登録後のアンケート回答でプレゼント配布!」とうたい、LINEの友だち登録促進にも活用できるでしょう。インパクトのある特典を用意して、どんどんアピールしてください!
なお弊社公式LINEで無料配布している「最新LINEマーケティング事例集」では、アンケートによって成果を出した事例もたくさん紹介しています。
まとめ:Lステップにアンケートを導入して今後の施策に活かそう
以上、LステップはただLINEを使って配信するだけのツールではありません。アンケート機能によってデータを収集・分析し、売上を高めるマーケティングツールの側面も持っています。
そして、アンケートで集められる情報はLステップの力を発揮するためには欠かせない要素。顧客のデータを収集することで、配信内容をパーソナライズして成約率を高めたり、ターゲットを明確化して集客効果をアップしたりできるでしょう。
ただし、顧客の目を引くような回答率の高いアンケートや、成果につながるアンケートを構築するには、入念なリサーチや分析、Lステップの知識などが必須です。そこで「成果につながるアンケートにしたいけど知識がない…」「アンケートを構築するだけのリソースがない!」は、ぜひ弊社のLステップ構築代行サービスにお任せください!