こんにちは!中村誠です!
今回は、売上アップには欠かせない、顧客管理をLステップで行う方法を解説していきます。
Lステップは包括的なLINEマーケティングを実現するツールなので、配信だけでなく顧客管理も可能です。細かな顧客管理を徹底することで、ニーズを正確に把握して顧客満足度と売上をアップできるでしょう。
しかし顧客管理は配信のようにパッと見て分かるものではなく、やり方がいまいちつかめない方も多いかもしれません。
そこで今回はLステップの顧客管理について、具体的な流れを解説していきます。
- Lステップの顧客管理機能について
- Lステップの顧客管理が重要な理由
- Lステップで顧客管理する際の注意点
顧客管理が徹底されれば無駄な配信を打つことも無くなり、常に最大効率でアカウントを運用できるようになるでしょう。まだLステップを使いこなせていない方は、今回の内容を参考に顧客管理をスタートさせてください!
目次
Lステップの顧客管理機能5選
Lステップには顧客管理の機能が主に3つあります!
どれもLステップの運用には欠かせないパーツなので、しっかりと理解しておきましょう。
- 友だちリスト
- アンケート
- 行動履歴の記録
- 流入経路分析
- クロス分析
これらを使いこなして、売上アップに繋がる顧客管理システムを構築してください。
1.友だちリスト
Lステップには「友だちリスト」と呼ばれる登録者一人一人の情報をまとめたベージがあります。
※登録と同時に自動生成されます。
友だちリストにはその顧客の情報が全てまとめられているので、気になる方がいる場合はここから確認してください。
- 名前やアイコンの確認
- 検索条件を指定したトークだけを絞り込んで表示
- 友だち追加してくれた日時での絞り込み
- 個別のトーク(直接対応)
- アクションやリマインダの起動
- 各種個人データの操作
友だちリストはLステップ内の顧客情報を一括管理しているので、土台のような役割を果たします。様々な配信やデータの収集を駆使して、この上に顧客データをどんどん積み上げていきましょう。
また、個別対応の際もLINEのようにチャットするだけでなく、Lステップの配信コンテンツをフルに活かして対応できます。
- 画像
- 音声
- 動画
- カルーセル
せっかくLステップを使っているのであれば、テキスト以外も使って個別対応のクオリティUPも狙いましょう。
2.アンケート
顧客管理を始めようにも、顧客のデータを集めなければスタートすらできません。年齢や性別などを幅広く質問できるアンケートを使って基本的な情報を網羅しましょう。
- 好きな質問を作成できる
- 個人の回答内容を確認できる
- 回答結果に応じて配信内容を自動変更できる
Lステップのアンケートは全て自作できるので、好きなことを質問できます。
LINE公式アカウントでもアンケートの機能(リサーチ)はありますが、誰がどんな回答をしたのか分からないのが難点です…。
これでは顧客管理には使えないので、Lステップの方でアンケートを作りましょう。
また、アンケートの具体的な作り方は別の記事で解説しているのでこちらをチェックしてください!
また、顧客の視点に立って考えると、アンケートは基本的に回答するがめんどくさいものです。
そのため積極的に回答してもらえるように工夫を施しましょう。
- 診断ゲーム風にする
- クイズ形式にする
- 回答特典をつける
- 1分で終わる内容にする
顧客に「アンケート感」を極力与えないように注意してください。
エンタメ要素を盛り込むことで本来面倒なアンケートも積極的に答えてくれるようになるので、上手く活用して顧客を楽しませるコンテンツの1つにしましょう。
3.行動履歴の記録
Lステップの顧客管理では、どんな配信が響いたのか逐一チェックすることが大切です。
年齢や性別である程度の絞り込みはできますが、個人の趣味趣向まではカバーできないので細かくチェックし続けましょう。
- リッチメニューのタップ
- コンテンツの読了
- 商品の購入
例えば男性には男性向けの商品を中心に訴求するのが基本ですが、女性向けの商品をプレゼント目的で購入する可能性も0ではありません。
そんな方には男性向けの商品ばかり売るよりも、セットで渡しやすい他のプレゼントも紹介したほうが購入率は高まります。
行動履歴を収集することで顧客の興味関心をキャッチすれば、より刺さる配信ができるようになるはずです。
4.流入経路分析
Lステップには「流入経路分析」という機能が搭載されており、LINEに登録するためのURLをオリジナルでいくつも発行可能です。
どのURLから登録したか計測できるので、LINE公式アカウントへの流入経路が分かって有力な発信媒体を見抜けます。
集客経路は1箇所だけの方が少なく、複数の経路を同時に確保しているケースがほとんどです。
リスクの分散としては有効ですが、どこから成果が出ているのか特定しないと効果的な発信方法が分からないので注意しましょう。
- SNS
- YouTube
- HP
- ブログ
- 広告
- チラシ
- 店舗内
細分化すればまだまだあるので、流入経路分析を使ってLステップの外にまで顧客管理の手を伸ばしましょう。
頑張って配信しているのに全く成果が出ない場合は、相性が悪いので撤退するのがおすすめです。
※流入経路分析はLステップのプロプラン以上でしか使用できないので注意してください。
5.クロス分析
Lステップには集めたデータを分析する「クロス分析」機能も搭載されています。
例えばアンケートと行動履歴の収集のデータをかけ合わせれば、より詳細な情報をキャッチできるでしょう。
- アンケートで調査した顧客の年齢層
- 商品の成約率
この2つをクロス分析にかければ、どの年代が最も成約率が高いのかが分かります。
成約率の高い層をターゲットにして配信を進めていけば、さらなる成約率アップが見込めるでしょう。
クロス分析にかけるデータは自由に選べるので、積極的にデータを分析して情報の粒度を高めてください。
※クロス分析はLステップのプロプラン以上でしか使用できないので注意しましょう。
Lステップの顧客管理が重要な4つの理由
優れた配信をするには、正確なデータを操るための顧客管理が欠かせません。
特にLステップでは、顧客管理が重要な理由は主に4つに分かれます。
- 顧客に刺さる配信ができるから
- 死蔵しているデータを掘り起こせるから
- 配信内容にダイレクトに影響するから
- LINEの外にも影響するから
それぞれのポイントを理解して、意識しつつLステップを構築していきましょう。
1.顧客に刺さる配信ができるから
顧客管理を徹底すれば、自然と顧客がどんな方なのか浮き彫りになってきます。
何も知らない初対面の方よりも、興味関心を知っている方のほうがアプローチしやすいのは当然です。
逆に顧客管理を怠っていると手探り状態で配信せざるをえないので、読者の心に刺さるような配信をするのは難しいでしょう。
- 反応が良かった配信をコピーする
- 反応が悪かった場合は原因を解明する
- 反応の良い顧客には集中的に配信を行う
例えば動画コンテンツに対してユーザーの反応が良かったのであれば、続けて動画コンテンツ配信を増やせばより反応が得られるかもしれません。
どんな配信が伸びて、逆にどんな配信が伸びないのか、常に顧客管理を徹底して配信内容をブラッシュアップしていきましょう。
2.死蔵しているデータを掘り起こせるから
「今まで顧客管理を全くやって来なかった」という方は多くはないでしょう。
見よう見まねでもアンケートを取ったり、データを集める機会はあるかと思います。
しかし、せっかく集めたデータも、活用できなければ意味がありません。
例えば紙で取ったアンケートは、ファイルに保管するだけになっていませんか?それでは上手く顧客管理をやっているとは言えません。
Lステップで管理すれば、そんな風にデータを死蔵することはなく、簡単にデータを実務に応用できます。
こちらはとあるLステップを使ったアカウントの事例ですが、男性、女性のどちらが成約に繋がったのか、具体的にどんな年代の層が自分のLINEに登録してくれているのかなど、全部丸裸にできるのです。
Lステップを使えば顧客の情報は全て電子化されるので、全体を俯瞰的に見て統計を取ったり、逆に一人一人に最適な配信を振り分けることも簡単です。
集めたデータは使ってこそ価値があるので、埋もれていたデータを掘り起こして有効活用しましょう。
3.配信内容にダイレクトに影響するから
Lステップでは収集したデータを基に、顧客へ届ける配信の内容を分岐させる「セグメント配信」が可能です。
- 男性限定の配信
- 20代限定の配信
- 一つ目の商品を購入してくれた人限定の配信
- リッチメニューのタップ回数が多い人だけに送る配信
例えば学習塾のLステップを作る場合、利用者の学年や成績によって配信内容を変えれば満足度の高い配信を実現できるでしょう。
また、保護者向けの配信も用意すれば、登録者をさらに伸ばせます。
セグメント配信の機能を駆使して、顧客に最適な配信を常に送り続けてください。
4.LINEの外にも影響するから
Lステップでは詳細な顧客データを取集できるので、売上に繋がるターゲットを見抜けます。
集めたデータを分析すれば訴求すべきターゲットや有効な配信方法が分かるので、他のSNSやYouTubeなどの発信活動にも応用できるでしょう。
- 動画配信に興味が集まればYouTubeの配信に力を入れる
- 成約率が高い人気商品はSNSや広告で積極的にアピールする
- 流入率が高いプラットフォームの発信を強化する
LINEはクローズドな場でデータを集められるので、それをオープンな発信環境に持ち込めは効率よく成果を挙げられます。
また、プロプランの「流入経路分析」を使えばアカウントへの流入率が高いプラットフォームが分かるので、注力すべき発信先も見抜けるはずです。
Lステップで顧客管理をする際の4つの注意点
Lステップを使えば細かな顧客管理が可能ですが、データは集め方次第で使い勝手が大きく変わります。
Lステップで顧客管理する際は、以下の4点に気をつけましょう。
- データを収集する目的を明確にする
- 分析しやすい形でデータを集める
- 常に最新の顧客データをチェックする
- 関係を切らさないようにする
顧客管理は1日で完成するものではないので、じっくりと時間をかけてリストを作ってください。
1.データを収集する目的を明確にする
顧客データ収集は重要ですが、収集する目的を明確にしなければ無駄なデータばかり集まってしまうかもしれません。
データを集める前に、その使い道をイメージしておきましょう。
例えば顧客の住所をLステップを通じて調査する場合、都道府県を聞くよりも店舗との距離を測ったほうが良い場合があります。
顧客がどのようなエリアの方かチェックするのは大切ですが、仮に岐阜県岐阜市にお店を構えている場合、東京の方をチェックしても大した意味はありません。
それよりも市内に住んでいるのか、県内には居るのかなどを細かく調査して、それ以外は来店の見込みが薄いので「東海三県以外」などの括りに入れてしまったほうが早いです。
一般的な「住所」という顧客データであっても、その目的を明確にすれば聞き方が大きく変わってくるでしょう。
なんとなくでデータを集めても意味がないので、すべての顧客データに意味をもたせるように意識してください。
2.分析しやすい形でデータを集める
収集したデータは有効活用できなければ意味がないので、分析しやすい形で集めておきましょう。
データはどこから収集したものなのか名前をつけて、ひと目でわかるようにしてください。
- リッチメニューのどれをタップしたのか
- 何日目のステップ配信をチェックしたのか
- 配信は最後までチェックしたのか
リッチメニューやステップ配信など、ユーザーの選択肢が多い場合はそれぞれに細かく名前をつけて管理しておくと分析しやすくなります。
例えばリッチメニューの場合、どのボタンをタップしたか分かるように内容を記載しておきましょう。
僕のチームが構築したSKIN’S LANGUAGEさんのアカウントの場合、リッチメニューに春夏秋冬のボタンがあるので、それぞれ「春ボタン タップあり」などの名前を付けるのが適切です。
「ボタン1 タップあり」などの名前にすると、何のことを言っているのか分からなくなるので気をつけましょう。
また、仮に春のボタンをタップした方であれば、そのまま春物のファッションを訴求するなどのセグメント配信に応用できます。
3.常に最新の顧客データをチェックする
顧客の趣向はトレンドに左右されるので、データは常に最新のものにしておきましょう。
古いデータを頼りにマーケティングを実施しても、ユーザーの属性は変わっている可能性があります。データの更新を怠っていると、例えば一度夏物の服を購入した顧客に、冬になっても類似する薄手のアウターをおすすめし続けることになりかねません。
当然売れるわけもないので、情報を更新して冬物の中から顧客が求めている商品を探してください。トレンドは上手く波に乗れば爆発的に売上を伸ばせるので、リアルタイムの顧客の声を常に意識して素早く配信に反映しましょう。
常にデータは収集し続け、毎月同じ配信でも反応に変化がないか分析してください。
4.関係を切らさないようにする
そもそも顧客管理は相手のことを深く理解し、寄り添うための方法です。
そのため活用するにはお互いの関係性が前提になってくるので、せっかく顧客管理をしても相手に忘れられては意味がありません。
Lステップの強みはLINEを使って顧客と直接繋がれるところなので、一度作った関係を切らさないように注意しましょう。
ステップ配信やリッチメニューを使って登録直後に関係を構築した後も、週に1回程度は配信してユーザーの興味を引くようにしてください。
全ての顧客がステップ配信で即決して成約まで進んでくれるとは限らないので、長期的なアプローチを心がけましょう。
Lステップの顧客管理機能が役立つ場面3選
Lステップの顧客管理機能は常に必要ですが、中でも特に役に立つ場面が3つあります。
- 配信内容の企画
- 広告の出稿
- クロージングやアフターサポート
順に解説していくので、これらの施策を行う際は集めたデータを上手に活用してください。
1.配信内容の企画
配信はLステップの基本ですが、その配信を支えるのが顧客管理です。
いかなる配信をする場合でも、データを基に配信内容を考えていかなければ思い通りの効果は見込めないでしょう。
- ステップ配信の分岐
- 配信企画の方向決定
- 購入者限定の追加配信
- リピートを促すリマインド配信
例えばディスプレイの配信を企画する際は、リモートワークなどで自宅の環境を整えたい方など、登録者層をチェックして売れるかどうかを見極めなければ失敗に終わる可能性があります。
細やかな顧客管理は顧客のニーズを明らかにしてくれるので、データに沿って配信を企画し顧客に喜ばれる配信を作ってください。
2.広告の出稿
広告を出稿する際は、ターゲットを明確にしなければ予算がいくらあっても足りません。
憶測でターゲットを絞り込むと空振りに終わる可能性があるので、必ずデータを基に広告を出稿してください。
- 性別
- 年代
- 居住エリア
- 興味関心
有名な例の1つに「金融商品の広告はゴルフと絡めて訴求する」というものがあります。
一見ゴルフと金融商品は関係無いように思われますが、ゴルフを趣味にできる方は富裕層の場合が多く、金融商品を購入してくれる可能性が高いです。
もちろん「投資 おすすめ」などのキーワードで広告を売っても構いませんが、直接的すぎるのでライバルが多く広告単価が高騰しているでしょう。
詳細な顧客管理は思わぬ穴場を見つける鍵になるので、上手く使えば顧客獲得単価(CPA)が下がり、効率的に集客できるはずです。
3.クロージングやアフターサポート
商品を販売するためのクロージングや、その後のアフターサポートで顧客とZoom等で面談する場合や、チャットで直接やり取りするケースもあるでしょう。
例えばZoomで30分の個人面談をして、商品の訴求に繋げるとします。
この時相手はこちらの配信を通してある程度こちらの情報をキャッチしていますが、こちらは完全初対面からのスタートです。
しかし顧客管理を徹底していれば相手のパーソナリティが分かるので、交渉のイニシアチブが取りやすくなるでしょう。
住所1つ知っているだけでも、その土地の話題などをフックに話を展開できるはずです。
アフターサポートの場面でも「こんなに私のことを知ってくれているんだ」と感謝と安心を与えられます。
まとめ:Lステップの顧客管理機能は売上げアップに直結
綿密な顧客管理は良質な配信に直結し、売上を作る土台となります。
アンケートや配信に対する反応からデータを収集し、常に万全の体制を整えておきましょう。
集めたデータはLINEだけではなくビジネス全体を助ける資産になるので、取り漏らしがないように細かくチェックしてください。
Lステップは使いこなせば売上を10倍にしてくれる魔法のツールなので、計画的に運用すれば必ず成果が出るはずです。