Lステップでセグメント配信を行う方法やメリットを解説!LINE公式アカウントとの違いとは?

Lステップのセグメント配信がうまく使いこなせない…

売り上げにつながるセグメント配信の組み方を知りたい!

顧客の属性に合わせたメッセージを自動配信し、顧客に商品やサービスの魅力を効果的に伝えるLステップの「セグメント配信」。LINE公式アカウントにも同じ名前の機能はありますが、Lステップならアンケート機能や流入経路分析と掛け合わせることで顧客の属性をより細かく分けられます

Lステップのセグメント配信を活用すれば、顧客ごとにほぼ個別のアプローチができるといっても過言ではありません。

そこで今回は、Lステップにおけるセグメント配信の設定方法とメリットについて解説していきます!

なお弊社REXLIは、これまで実店舗・オンラインビジネス・クリニックなど累計200以上のLINEアカウント構築・運用に携わってきてきました。セグメント配信によって成果をあげたアカウントの実例も交えながら詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください!

    この記事の監修者
    中村 誠(@gor0210)
    株式会社REXLI代表取締役。LINEマーケティングプロデューサー。これまで運用を手掛けたLINEアカウントは累計200個以上。数々の大手企業、インフルエンサーのLINEをプロデュースしてきた。実践マーケターとして現役でも活躍し続けており、複数案件にて年間5億円以上の売上にも貢献している。Lステップの正規代理店であり、認定トレーナーでもある。

    Lステップのセグメント配信とは?

    そもそも「セグメント配信」とは、顧客の属性ごとに配信するメッセージを送り分ける機能のこと。あらかじめ条件とメッセージ内容を指定しておくことで、例えば「女性にはAのメッセージ」「男性にはBのメッセージ」といったようにLステップが自動でそれぞれの属性にマッチしたメッセージを配信してくれます。

    従来の配信方法として主流だった一斉送信では、画一的な配信に嫌気がさしたユーザーがアカウントをブロックしてしまったり、ターゲット以外の人にもメッセージが届くことで成約率が低下してしまったりといったデメリットがあります。その点をカバーし、ターゲットにのみ適切なメッセージを配信するのがセグメント配信です。

    セグメント配信を活用すれば、全く属性の違う顧客に対してそれぞれ最適なメッセージを自動で配信でき、成約率アップやリピート利用につなげられるでしょう。

    なおLINE公式アカウントだけで行う「セグメント配信」との違いは、主に以下の通りです。

    LINE公式アカウント Lステップ
    絞り込める属性の種類 5種類(みなし属性) 無制限
    セグメント分けできる友だちの人数 100人以上~ 1人~

    絞り込む属性の精度も異なり、LINE公式アカウントではユーザーを5つの属性で絞り込む「みなし属性」でしか分けられません。対してLステップでは、ユーザーから集めた情報やユーザーのアクションなどの正確なデータを基に細かく属性分けができます。

    Lステップの属性分けの例
    • 年齢や性別などの基本情報
    • 職種や勤務形態
    • 商品やサービスの購入履歴
    • アンケートに回答済みかどうか
    • どの媒体からLINEの友達登録をしたか

    さらにLステップのセグメント配信では属性分けの対象となるユーザー数に制約がないため、友だち登録者数の少ないアカウントでも顧客に合ったメッセージ配信を組める特徴もあります!

      Lステップのセグメント配信を活用するメリット

      次に、Lステップのセグメント配信を活用するメリットを紹介していきます

      Lステップのセグメント配信を活用するメリット
      1. 顧客に合ったメッセージを作成できる
      2. コストを削減しつつ成約率増加が期待できる
      3. ブロック率を下げられる

        1.顧客に合ったメッセージを作成できる

        1つ目のメリットは、顧客それぞれに合ったメッセージを作成できること。

        LINE公式アカウントでは、みなし属性によってユーザーを判別します。「おそらく女性」「おそらく男性」といった分け方をするため、アカウントに登録しているユーザーの正確かつ細かな属性が分からず、その人たちに合わせたメッセージを作成できません。

        対してLステップでは、アンケートなどで取得した「正確な顧客情報」をもとにユーザーの属性を判別できるうえに、「職業」や「年収」などより細かな情報を取得できます。よって、アカウントに登録しているそれぞれのユーザーに刺さるメッセージを作り込みやすくなるのです。

        顧客に合わせて的確にアプローチできるメッセージを組めるのは、Lステップならではのメリットでしょう。

        2.コストを削減しつつ成約率増加が期待できる

        2つ目のメリットは、コストを削減しつつ成約率増加が期待できること。

        LINE公式アカウントもLステップもメッセージ配信数は加入しているプランごとに上限が設けられているため、一斉送信ではコストがかかり、費用対効果が悪くなってしまいます。一斉送信のみの利用では、商品に興味がない顧客やすでに商品を購入している顧客にもメッセージが配信され、成約率が下がってしまうこともあるでしょう。

        しかしセグメント配信を使うとそれぞれの顧客に合わせたメッセージを送れるので、無駄な配信がなくなりコスト削減につながります。それぞれのニーズに合わせたメッセージを送ることで購買行動を起こす顧客が増え、メッセージあたりの成約率も向上が期待できます。

        3.ブロック率を下げられる

        3つ目のメリットは、Lステップのセグメント配信を使って顧客の属性に合ったメッセージのみを送信することでブロック率を下げられること。

        ユーザーからのブロックは、LINEアカウントを運営していくうえで一番避けたい事態です。ブロックされてしまうと、こちらからのメッセージがユーザーに届かないばかりか、ブロックが解除されない限りその顧客とのやり取りができなってしまいます…。

        ですが、例えば美容室のLINEでロングヘアに最適なトリートメントのクーポンを一括送信しても、ショートカットの女性や男性ユーザーに喜ばれることはないでしょう。自分にとって不要なお知らせが何回も届くとブロックされる可能性があるのです。

        その点、Lステップのセグメント配信を活用すれば顧客それぞれに最適なサービスを提供できます。

        美容室のアカウントにおけるセグメント配信の例
        • ロングヘアの女性にはトリートメントの割引クーポンを配布する
        • ショートカットの女性にはカットの割引クーポンを配布する
        • 男性には頭皮ケアの割引クーポンを送る

        結果、それぞれの顧客に友だち登録しているメリットを提示し続けられるため、ブロックされにくくなります。ブロック率が下がれば、顧客に何回もメッセージを配信できるチャンスを得られるので、売上アップにもつながるでしょう。

        Lステップのセグメント配信を活用すべきケース

        とはいえ、自分のビジネスにLステップのセグメント配信が向いているのかどうか分からない人も多いのではないでしょうか。

        そこでここからは、Lステップのセグメント配信が向いているケースを3つ解説していきます!

        Lステップのセグメント配信の例
        1. サービスを利用するユーザーと決裁者が異なるケース
        2. 同じサービスでも年齢や性別によってニーズが異なるケース
        3. 新規顧客と既存顧客にそれぞれ違った特典をつけたいケース

        1.サービスを利用するユーザーと決裁者が異なるケース

        1つ目は、サービスを利用するユーザーと決裁者が異なるケース。

        例えば学生向けの学習塾の場合、ユーザーは学生、決裁者は保護者というパターンがほとんどです。その場合、通いたい塾を学生が直接決めるケースと親が塾を探してきて子どもに勧めるケースの2つが考えられます。となると、学習塾に入会してもらうための特典やセールスは、学生と両親で分けなければなりません。

        そこで、セグメント配信の出番です。

        LINE登録時にアンケートをとって学生と両親に分類すれば、ユーザーである学生に対しては塾の環境や難関校の率、塾の楽しい場面などを訴求したり、決裁者である両親には学習塾にかかる費用を限定割引したりといった施策を実施できます。

        このようにLINE登録時のアンケート結果をもとに対象者に合った訴求を行えば、成約率アップを目指せるでしょう。

        2.同じサービスでも年齢や性別によってニーズが異なるケース

        2つ目は、同じサービスでも年齢や性別によってニーズが異なるケース。

        例えば動画編集の教材をセールスする場合「動画編集のスキルを身につけたい」という目的は同じでも、顧客それぞれのニーズまで同じとは限りません。

        20代男性が抱えるニーズの例
        • 若いうちに自分で稼げるスキルを身につけたい!
        • 副業で自由に使えるお金を増やしたい!
        • 会社員だけでは収入が足りない!
        40代女性が抱えるニーズの例
        • 年金が少ないかもしれないから今のうちに貯金したい!
        • 子育ての合間を使って仕事をしたい!

        このように、顧客の年齢や性別によって商品購入に至るニーズは大きく異なります。両者に同じようなセールスを行っても購入後のイメージがぼやけてしまい、成約しにくくなってしまうでしょう。

        このような場合も、Lステップのセグメント配信を活用し、それぞれのニーズに合った訴求メッセージを送るのが効果的です。

        ニーズに合わせた訴求の例
        • 20代男性への訴求:同じ年代の動画編集で独立している人や、副業でいくら稼げるのかを紹介する

        • 40代女性への訴求:1日2時間で月6万円稼いだ女性の実例を紹介や、老後のために動画編集で稼ぎませんか?といった訴求を行う

        顧客それぞれのニーズに合わせて成約後のイメージを提示できるのは、Lステップにおけるセグメント配信の大きな強みだと言えるでしょう。

        3.新規顧客と既存顧客にそれぞれ違った特典をつけたいケース

        3つ目は、新規顧客と既存顧客にそれぞれ違った特典をつけたいケース。

        Lステップのセグメント配信を使えば、新規顧客がクーポンを使った10日後に、既存顧客に配布していたクーポンを送るといった設定もできます。それぞれの段階にあった特典を自動で配布できるため、いちいち顧客にどのクーポンを配布したのか管理する手間がかかりません。

        また、毎回同じクーポンを配布していては、顧客側も飽きてしまうでしょう。段階的にさまざまなクーポンを配布するように設定しておけば、顧客を飽きさせることなくリピート率を向上させられます。

        Lステップにおけるセグメント配信の活用事例

        では、実際にLステップのセグメント配信のメリットを活かしてビジネスを加速させた事例を3つ紹介します!

        Lステップにおけるセグメント配信の活用事例
        1. アンケートで顧客像を明確にして販売促進に活用した事例

        2. ユーザーの属性に分けた配信を最適化し成約率アップを図った事例
        3. 既存顧客と新規顧客でアプローチ方法を変更した事例

        ※いずれも弊社が構築したLINEアカウントの事例です

        1.アンケートで顧客像を明確にして販売促進に活用した事例

        キャンプ用品の販売を手掛けるFUTURE FOXのアカウントでは、友だち登録直後にアンケートを実施して顧客像を明確化し、顧客の属性に合わせたメッセージを送って販売促進に活用しました。

        具体的に実施したアンケートの項目は、こちらの通りです。

        アンケートで取得した情報
        • 性別
        • 年齢
        • 誕生日
        • 興味がある商品
        • キャンプに行くときの人数 など

        実際のアンケート画面▼

        アンケートで得た情報をもとに、誕生日の人に自動でクーポンとお祝いのメッセージを配信したり、キャンプの人数に応じたおすすめ商品情報を送ったり…。

        このようにアンケートで得た情報を活用したセグメント配信を組むことで「属性を絞って送る」「属性ごとに内容を分けて送る」といった高度なマーケティング施策を実施できるのです。

        2.ユーザーの属性に分けた配信を最適化し成約率アップを図った事例

        オンラインサロンを運営するやまもとりゅうけんさんのアカウントでは、ユーザーの属性に合わせた配信を徹底することで、成約率アップを図りました。

        こちらのアカウントでは、LINE登録者に対してフリーランスビジネス診断をった後にサロンへの入会を訴求しています。

        フリーランスビジネス診断▼

        しかし、LINE登録者の中にはすでにサロンへ入会している顧客も含まれており、一斉配信では送らなくてもいい顧客にまでメッセージが届いてしまうことに…。そこで、Lステップを使って事前アンケートをとり、サロンに参加済みの顧客と未参加の顧客を絞り込みました。

        アンケートの結果から絞り込まれた4,505人の未参加者へ、サロン入会の訴求メッセージを配信。参加済みの顧客には案内を送らないようにした結果、LINEのブロック率を低下させつつ成約率アップにつなげることに成功しました!

        3.既存顧客と新規顧客でアプローチ方法を変更した事例

        美容院の銀座Respia(レスピア)のアカウントでは「来店していないお客様」と「すでに来店したことのあるお客様」で異なるアプローチ方法を行い、来店につなげています。

        レスピアのアカウント▼

        具体的な配信内容
        • 来店したことのない顧客:美容室のブランドヒストリーを発信して認知を深めてもらう配信
        • 来店したことのある顧客:次回来店時の参考にしてもらうために、自社商品やサービスを紹介

        このように、Lステップで属性分けとセグメント配信の設定を行えば、あとは自動で顧客それぞれに刺さるメッセージを配信できます。

        なお弊社公式LINEで無料配布している「最新LINEマーケティング事例集」では、セグメント配信を活用して成果につなげた事例もたくさん紹介しています!

        セグメント配信を組む際の参考になるはずなので、ぜひこちらも活用してみてください!

        Lステップでセグメント配信を行う方法

        最後に、Lステップのセグメント配信を行うための具体的な方法を解説していきます!

        Lステップにおけるセグメント配信の活用事例
        1. アンケート・流入経路分析などで顧客の情報収集を行う

        2. セグメント配信の詳細設定をする

        1.アンケート・流入経路分析などで顧客の情報収集を行う

        まず、アンケートや流入経路分析などで顧客情報をとり、顧客像を分析しましょう。

        アンケートに関してはユーザーの年齢や性別、サービスへの興味関心度や今までの悩みなど、顧客の情報を自由に取得できます。しかし、アンケートは顧客が回答しないと一切の情報が入ってこないので、回答率をあげるための工夫が必要です。

        例えば、回答者限定の特典やクーポン配布は、回答率を上げるのに役立つでしょう。以下の記事を参考に、回答率の高まるアンケートを作成してみてください

        対して流入経路分析は、顧客がどこから流入したのかを自動的に分析できる機能です例えばInstagram・Twitter・LPそれぞれに流入経路を設定しておくと、ユーザーがLINEに友だち登録してくれたタイミングで、どの媒体を介して流入してきたのかを記録できます。

        アンケートほど具体的な情報をとることはできませんが、一番効果的な集客媒体を把握することが可能。Instagramからの流入がメインなら、LINEで送るメッセージにも画像や動画を多く使うなど、ユーザーの属性に合わせたメッセージに調整できます。

        具体的な流入経路分析法を知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

        2.セグメント配信の詳細設定をする

        続いて、セグメント配信の詳細設定をしていきます。設定方法は一斉送信とシナリオ配信の二種類があるので、それぞれの方法を見ていきましょう。

        一斉送信でセグメント配信をする場合

        まず一斉送信でセグメント配信する場合は、左のメッセージ欄から一斉送信を選択したあと表示される画面左上の「新規配信」をクリックし、メッセージ作成画面に移動します。

        「1.送信先を設定」内の「友だちを絞り込んで配信する」を選択したあと「絞り込み条件の設定」をクリックしてください。

        絞り込み条件にはタグやシナリオ、回答フォームなどが選択できるので絞り込みたい情報を選択または入力してください。

        続いて、配信日時を設定します。

        最後にメッセージを作成し、画面左下の「配信登録」をクリックします。

        一斉配信の設定は、これで完了です!

        シナリオ配信でセグメント配信をする場合

        そしてシナリオ配信でセグメント配信する場合は、まず左のメッセージ欄からシナリオ配信を選択したあとに表示される画面左上の「新しいシナリオ」をクリックします。

        続く画面で、お好きなシナリオタイプを選んでください。

        シナリオ編集画面に移ったら対象の絞り込みを選択し、タグやシナリオ、回答フォームによって絞り込みをします。

        その後シナリオを作成し、配信しましょう。

        まとめ:Lステップのセグメント配信を活用して顧客に刺さるメッセージを配信しよう!

        以上、Lステップのセグメント配信では顧客の情報や行動など実際のデータから細かく絞り込みを行えます。

        そして、Lステップのセグメント配信を活用することで、ブロック率低下・コスト削減・成約率増加といった嬉しい成果にもつながるでしょう。

        ただし、実施したアンケートからターゲットを明確にしてセグメントを分けたり、顧客のニーズに合わせて配信メッセージを調整したりするには、高度なマーケティング知識やLステップの構築スキルが必要不可欠です。

        もし「セグメント配信を最大限活用したいけど知識がない…」「顧客情報をもとにセグメント配信を組むだけのリソースがない!」という方は、ぜひ弊社のLステップ構築代行サービスにお任せください!

        これまで弊社が構築に携わったアカウントは200件以上。実績豊富な弊社があなたのお悩みや目的に合わせ、LINEの最適な運用プランをご提案させていただきます。

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