
こんにちは!中村誠です!
今回は、Lステップで「セグメント配信」を行う方法を解説していきます!セグメント配信は2020年1月14日以降、LINE公式アカウントでも行えるようになりました。しかし、年齢や性別など5つのセグメントしかなく、顧客を詳細に絞り込むためには不足している点もあります。
対してLステップであれば、アンケート機能や流入経路分析を利用して顧客情報を詳細に絞り込むことで、来店したことのない20代女性にだけクーポンを送ることもできます。事前に顧客情報を分析した上で見込み顧客を想定し、シナリオやメッセージを作成できるのもLステップの強みです。
今回は、そんなLステップで「セグメント配信」を行うメリットと具体的な方法について、以下の流れで解説していきます!
- LステップとLINE公式アカウントのセグメント配信の違い
- Lステップを利用したセグメント配信のメリット
- Lステップを利用したセグメント配信の具体的方法
Lステップでセグメント配信を行うことで、ブロック率の低下や成約率の増加が実現できるようになるでしょう。まだセグメント配信を使いこなしていない方は、ぜひ今回の内容を参考にして取り入れてみてください!

目次
セグメント配信とは?
セグメント配信とは、顧客の属性や行動を分類し、興味関心にマッチした情報を提供するメッセージ配信方法です。簡単に言うと「絞り込み配信」のことです。
一斉送信では、ターゲット以外の人にもメッセージを配信してしまい、ブロックや成約率の低下につながります。ですがセグメント配信では、ターゲットにのみ適切なメッセージを配信できます。
例えば、自社のサービスを利用したことがない20代女性にだけトレンドの美容液クーポンを送りたい場合、セグメント配信を利用すれば、既存顧客を除いた20代女性のみに絞ってメッセージを送れます。
セグメント配信で絞り込みを行なえば、男性客に美容液のクーポンを配ってしまうことはありません。そして男性には、男性に合ったクーポンや特典を付与して個別にメッセージを送ることもできます。
LINE公式アカウントとLステップにおける各セグメント配信の特徴
セグメント配信はLINE公式アカウントでもLステップでも行えるのですが、異なる機能があるため、それぞれの特徴を解説していきます。
LINE公式アカウントを使ったセグメント配信
LINE公式アカウントのセグメント配信は、友だち100人以上という条件を満たすと使用可能になります。
絞り込める属性は、
- 性別
- 年代
- 居住地
- 利用しているOS
- 友達になってからの期間
の5つです。しかしこれら5つの属性は、LINEが独自で「みなし属性」として分析しているため、正確に絞り込まれているわけではありません。
LINE公式アカウントでは、5つの属性の他にも、6つのオーディエンスから絞り込んで配信することもできます。
例えば、インプレッションリターゲティングを利用すると、過去に配信したメッセージを開封した人にだけメッセージを配信する方法があります。また、クリックリターゲティングを利用すれば、LPにアクセスした人限定で特典を配布することもできます。
Lステップを使ったセグメント配信
一方Lステップでは、友だちの人数に関係なくセグメント配信ができ、LINE公式アカウントよりも詳細に属性を絞り込めます。
また、Lステップは「みなし属性」ではなく、顧客の行動やアンケートなどにより得られた結果から絞り込む属性を決められるんです。
例えば
- 年齢や性別などの基本的情報
- 職種や1日の勤務時間などの社会的情報
- どのルートでLINEに登録したか
- LINEで送信したある動画を最後まで見たかどうか
- 商品をすでに買っているか
などを細かく絞り込むことができます。(他にもたくさん絞り込めることはあるのですが、たくさんありすぎるのでここでは割愛します。)
そのため、顧客ごとに効果的なメッセージを送信でき、一斉送信のように無駄なメッセージを送らずに済むんです。つまり、細かく顧客の情報を明らかにしてセグメント配信をしたい場合には、Lステップがオススメということ。
例えば脱毛サロンがあるとして、Lステップを使えば「InstagramからLINEを登録した新規顧客の20代男性」で絞り込んで脱毛お試しクーポンを配布することもできます。これがLINE公式アカウントでは、LINEが独自で分析した20代男性”であろう”人にしかクーポンを配布できません。
より細かくセグメント配信を行って効果を高めたいなら、Lステップを使わない手はありません!
Lステップのセグメント配信はこんな場合におすすめ!
とは言っても、自分のビジネスにLステップのセグメント配信が向いているのかどうか分かりませんよね。なので、Lステップのセグメント配信が向いているケースを3つ解説していきます!
- ①ユーザーと決裁者が異なる学習塾のようなケース
- ②同一のサービスでも年齢や性別によってニーズが異なるケース
- ③新規顧客と既存顧客にそれぞれ違う特典をつけたいケース
①ユーザーと決裁者が異なる学習塾のようなケース
例えば学生向けの学習塾の場合、ユーザーは学生、決裁者は両親であると考えられます。その場合、通いたい塾を学生が直接決めるケースと親が塾を探してきて子どもに勧めるケースの2通りが考えられます。
となると学習塾に入ってもらうための特典やセールスは、学生と両親で分けなければなりませんよね。そこで、Lステップの出番です。
Lステップのセグメント配信では、LINE登録時のアンケートで学生と両親に分類できます。
学生には塾の環境や難関校の合格率、塾の楽しい場面などを訴求し、両親には学習塾にかかる費用を限定割引するなど、それぞれに違う訴求をすることが可能です。
②同じサービスでも年齢や性別によってニーズが異なるケース
例えば、動画編集のスキルを身につけるために動画編集の教材を購入する理由は、20代男性と40代女性では違いますよね。
20代男性であれば、若いうちに自分で稼げるスキルを身につけたい!副業で自由に使えるお金を増やしたい!会社員だけでは収入が足りない!などの理由があると思います。
対して40代女性であれば、年金が少ないかもしれないから今のうちに貯金したい!子育ての合間を使って仕事をしたい!などが理由になるのではないでしょうか。
Lステップのセグメント配信を使えば、それぞれのニーズに訴求するメッセージを送ることができます。
20代男性への訴求であれば、同じ年代の動画編集で独立している人を紹介したり、副業でいくら稼げるのかを紹介してあげたりするのがいいと思います。
40代女性への訴求であれば、1日2時間で月6万円稼いだシングルマザーがいますとか、65歳以降を充実して過ごすために必要なお金を動画編集で稼ぎませんか?といった訴求が効果的かもしれません。
このように顧客それぞれのニーズに合わせたベネフィットを提示できることが、Lステップのセグメント配信の強みの1つです。
③新規顧客と既存顧客にそれぞれ違った特典をつけたいケース
例えば飲食店では、新規顧客にソフトドリンクが無料になるクーポンを配布し、既存顧客には1,000円割引クーポンを配布するなど、それぞれ違った特典を配布できます。
さらにLステップでは、新規顧客がクーポンを使った10日後に、既存顧客に配布していたクーポンを送る設定ができます。そのため、それぞれの段階にあった特典を自動的に提供することもできます。
毎回同じクーポンを配布してもマンネリ化するかもしれませんし、段階的にさまざまなクーポンを配布すると来店頻度が向上します。こういったケースでもLステップのセグメント配信がオススメです。
Lステップのセグメント配信のメリット
次に、Lステップのセグメント配信はどのようなメリットがあるのかを詳しく解説していきます!
Lステップのセグメント配信を使うメリット
- ブロック率低下
- コスト削減
- 成約率の増加
- 細かく絞り込みできる
ブロック率低下
Lステップのセグメント配信では、年齢や性別、サービスへの興味・関心度合いによってメッセージの内容や頻度を調整できます。そのため無駄なメッセージを配信することなく、ブロック率を下げることができるんです。
顧客とのやりとりでLINEを利用する場合、一番避けたいのが「ブロック」です。
ブロックされてしまうと、こちらからメッセージを配信できません。ブロックが解除されない限りその顧客とのやりとりは不可能です。
またブロック数もセールスに大きな影響を与えます。例えば1日に10人顧客を獲得しても12人にブロックされれば、徐々に顧客は減ってしまいますよね。
そのため、ブロック率が低いに越したことはありません。Lステップのセグメント配信では年齢や性別、サービスへの興味・関心度合いによってメッセージの内容や配布する特典、言葉遣いなどを細かく調整できます。
顧客にとって興味のない情報が配信されなければ、ブロック率は改善していきますよね。
例えば、美容室の公式LINEが一斉送信でヘアートリートメントのクーポンを配布しても、男性はあまり嬉しくありません。そして、そのクーポン配布が何回も続いたら男性は美容室のLINEをブロックしてしまうでしょう。そこでLステップのセグメント配信を使えば、女性にだけヘアートリートメントのクーポンを配布できます。さらに男性には、カットのクーポンを配布できますので、ブロックが少なくなるんです。
ブロック率が下がれば、顧客に何回もメッセージを配信できるチャンスを得られますので、売上を上げるメリットになります。
コスト削減
Lステップは従量課金制なので、メッセージの配信数でコストが変わります。
そのため一斉送信ではコストがかかり、費用対効果が悪くなってしまいます。
さらに、一部の顧客への訴求を一斉送信することでブロック率が上がったり、成約率が下がったりするかもしれません。
しかし、Lステップのセグメント配信を使えば、それぞれの顧客に合わせたメッセージを送れるので、配信数が減ります。結果としてコストが削減され、成約率も向上します。
送らなくていい人には送らなくて済むので、無駄な配信をしなくてすみます。
成約率増加
顧客のニーズに合わせたメッセージを送ると購買行動を起こす顧客が増え、メッセージあたりの成約率が上がります。
対して一斉送信では、今はサービスに興味がない顧客やサービスを使う準備が整ってない顧客にもメッセージが配信されるので、成約率は下がってしまいます。
また興味のないメッセージが続くと、顧客はメッセージを開封しなくなるかもしれません。そのため、セグメント配信を利用して顧客に合った情報を送りましょう。
細かく絞り込みできる
LINEは1対1で対話ができるプラットフォームです。LINE公式アカウントでは、LINEで分析した想定ユーザーを絞り込むことはできますが、実際のデータを見てユーザーに合わせたメッセージを作成することができません。
対して、Lステップでは、アンケートで顧客情報をとってからユーザーの傾向をみてメッセージを作成することができますので、効果的なメッセージを後出しで配信することができます。
そのため、顧客に合わせて正確に適切なメッセージを送ることができるのは、Lステップならではのメリットと言えます。
Lステップにおけるセグメント配信の活用事例
では、実際にLステップのセグメント配信のメリットを活かしてビジネスを加速させた事例を2つ紹介します!
CVR14%を達成した生ハム帝国さんの事例
僕がLステップのコンサルティングを行なった生ハム帝国さんの事例を紹介しましょう。彼は、「Movie Hacks」という動作編集の教材をLINEでセールスしていました。
当時の生ハム帝国さんの顧客は、すでに教材を購入した人購入していない人、動画編集収入が5万円に達していると5万円に達していない人に分かれていました。
そこで、動画編集の教材を売れる見込みがある顧客を動画編集収入5万円以下で教材を購入していない人に絞り込みました。
絞り込んだ後に、その顧客に5万円以上稼げた事例や教材のベネフィットを配信することで、より効果的に訴求が行えました。
その結果、基本的にDRMのCVRが5%〜7%と言われている中で、脅威のCVR14%を達成して大きな売り上げをあげることができました。
詳しく生ハム帝国さんの事例を見て学んでみたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
参加者5,000名超え「人生逃げ切りサロン」の創設者やまもとりゅうけんさんの事例
やまもとりゅうけんさんの「人生逃げ切りサロン」では、LINE登録者にフリーランスビジネス診断を行なった後にサロンへの入会を訴求しています。
しかしLINE登録者の中には、すでに人生逃げ切りサロンに入会している顧客も含まれていました。そこでLステップの出番です!
Lステップを使った事前アンケートにより、サロンに参加済みの顧客と未参加の顧客を絞り込みました。
アンケートの結果から絞り込まれた4,505人の未参加者へ、サロン入会の訴求メッセージを配信し、参加済みの顧客には案内を送らないようにしています。
Lステップでセグメント配信を行う方法
では、最後にLステップのセグメント配信を行うための具体的な方法について解説していきます!
- ①流入経路分析、アンケートなどで友だちの情報収集を行う
- ②一斉送信やシナリオ配信を使ってセグメント配信をする
①流入経路分析、アンケートなどで友だちの情報収集を行う
まず顧客の絞り込みをするために、顧客情報をとらなければなりません。顧客情報をとるためには、流入経路分析やアンケートを使いましょう。
アンケートは、ユーザーの年齢や性別、サービスへの興味関心度や、今までの悩みなど、顧客からとりたい情報を好きにとることができます。しかし、アンケートは顧客が回答しないと一切の情報が入ってきませんので、回答率をあげるための工夫が必要になる場合が多いです。
例えば、回答で特典をつけるなどして回答率を上げておくといいかもしれませんね。
アンケートの具体的な構築方法やコツを学んでみたい方は、ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
対して流入経路分析は、顧客がどこから流入したのかを自動的に分析できる機能です。例えばInstagram・Twitter・LPそれぞれに流入経路を設定しておくと、LINEの登録が起こった時に、どこから流入してのかを記録することができます。
アンケートほど具体的な情報をとることはできませんが、一番効果的な集客媒体をテストしたり、InstagramからLINE登録した人に向けたメッセージは画像中心にするなどの工夫ができますので、こちらも重要な情報だと言えます。
具体的な流入経路分析の方法を知りたい方は、こちらも合わせてみていただけるとより理解が深まるかと思います。ぜひ下記の記事を参考にしてください。
②一斉送信やシナリオ配信を使ってセグメント配信をする
一斉送信でセグメント配信をする場合
まずは、左のメッセージ欄から一斉送信を選択します。
新規配信を選択し、メッセージ作成画面に移動します。
1.送信先を設定の項目の友だちを絞り込んで配信するを選択し、絞り込み条件の設定をします。
絞り込み条件は、タグやシナリオ、回答フォームによって絞り込みできますので、絞り込みたい情報を入力してください。
その後は、メッセージ記入していただき配信の流れになります。
シナリオ配信でセグメント配信をする場合
まずは、左のメッセージ欄からシナリオ配信を選択します。
新規登録を選択し、お好きなシナリオタイプを選びます。
シナリオ編集画面に移ったら、対象の絞り込みを選択し、タグやシナリオ、回答フォームによって絞り込みをします。
その後は、シナリオを作成し、配信しましょう。
まとめ
LINE公式アカウントのセグメント配信では、LINEが独自で分析した「みなし属性」を使った5つの属性でしか絞り込めません。対して、Lステップのセグメント配信では、顧客の情報と行動を分析して、実際のデータから細かく絞り込みを行えます。
そのため、Lステップのセグメント配信を利用することで
- ブロック率低下
- コスト削減
- 成約率増加
を見込めるでしょう。属性ごとの顧客のニーズに目を向けることによって成約率が上がり、売上の向上が見込めます。
LINEを使ったビジネスにおいてはセグメント配信は必須のスキルとなりますので、ぜひこの記事を活かしてビジネスを加速させてください!