世代を問わず広く使われているコミュニケーションツール「LINE」。LINE公式アカウントをビジネスに取り入れる企業や個人も増え、もはやLINEを使って顧客と接点を持つのが当たり前の時代になってきました。
ただ、LINE公式アカウントはユーザーと直接コミュニケーションが取れて便利な反面、運用の手間がかかったり、ユーザーのブロック率が高かったりといった一面も…。Lステップは、そんなLINE公式アカウントの悩みを解決し、機能を拡張するツールです。
Lステップの機能を活用すれば、売上アップ・業務効率化につながる仕組みをLINEひとつに集約させることも実現可能です。
そこで本記事では、LINE公式アカウントの効果を10倍にするツール「Lステップ」の導入メリットについて、具体的な事例を交えながら解説していきます!
なお弊社REXLIは、これまで実店舗・オンラインビジネス・クリニックなど累計200以上のLINEアカウント構築・運用に携わってきてきました。Lステップの導入によって成果をあげたアカウントの実例も交えながら詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください!
Lステップとは?LINE公式アカウントとどう違う?
出典:Lステップ
まずLステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張するためのツールです。
通常のLINE公式アカウントでは、メッセージの配信方法が絞られていたり、顧客の情報を細かく収集できなかったりとさまざまな制限があります。それらの制限を無くし、より便利な機能がたくさん詰まったツールがLステップです。
LステップとLINE公式アカウントの主な違いは以下の通りです。
Lステップ | LINE公式アカウント | |
---|---|---|
メッセージの配信条件や頻度の設定 |
|
|
ユーザーの属性分け | アンケート結果や行動履歴など、細かい属性に応じてメッセージを分けられる | 5種類のみなし属性によって分けられる |
Lステップを導入すれば、具体的にはこのような効果が期待できます。
- 細かなデータ収集と分析ができるようになる
- 配信内容の設定の自由度が高くなる
- 一人ひとりに合わせたセールスシナリオを立てられるようになる
- 自動で売上が立つ仕組みを作れる
LINE公式アカウントでより顧客の属性に合わせた配信やマーケティングにおける詳細な分析を行いたいのであれば、Lステップの導入は欠かせないといっても過言ではありません。
Lステップを使うメリット6つ
次に、Lステップを使うメリットを6つ紹介していきます!
- ユーザーひとりひとりの属性と行動を分析できる
- お問い合わせ対応や予約管理などを自動化できる
- 自動で売上が立つ仕組みを作れる
- ユーザーの流入元を把握できる
- リッチメニューを自由にカスタマイズできる
- アンケートで高い回答率を狙える
1.ユーザーひとりひとりの属性と行動を分析できる
1つ目のメリットは、ユーザーひとりひとりの属性と行動を分析できること。
Lステップには「友だちリスト」という機能が実装されており、ユーザーのデータを個別に収集できます。
友だちリストには全ユーザー情報がまとめられており、主に以下のようなデータを確認できます。
- 名前やアイコン
- 直接対応した個別のトーク全て
- 各種個人データ
- リッチメニューのタップ数
- コンテンツの読了状況
- 商品の購入状況
LINE公式アカウントにはこうした細かい情報を収集する機能が無く、性別や年代と言ったおおまかな情報しか取得できません。その点Lステップなら収集したデータをもとにセグメント配信を設定し、各ユーザーの趣味嗜好や商品に対する興味関心の度合いにマッチしたメッセージを届けることも可能です。
「この方法でユーザーに訴求したら反応が増えた」といった分析も容易になり、今後の施策・成果にもつなげられるでしょう。
2.予約管理やお問い合わせ対応などを自動化できる
2つ目のメリットは、予約管理やお問い合わせ対応などを自動化できることです。
Lステップがあれば、LINE上に予約フォームを構築でき、外部の予約サイトを経由せずに予約できるようになります。
LINE上に予約システムを構築した例▼
さらに予約受付時に収集したユーザーの年齢・住所・性別といった個人情報に加え、対応状況やチャット履歴などのデータはすべて友だちリストに集約されるので、今後の配信に活かすことも可能。予約操作をLINE上で完結させることで、ユーザーと運営側双方の手間を省きつつ、売り上げアップにつなげられます。
また、特定のキーワードに反応してメッセージを自動配信する「自動応答機能」と予約機能を組み合わせれば、「予約」というメッセージに反応して予約フォームを送信する仕組みも構築できます。今まで手動で行っていた対応業務の全自動化も叶うため、煩雑な業務から開放されるでしょう。
3.自動で売上が立つ仕組みを作れる
3つ目のメリットは、Lステップの構築次第では運用時に何もせず自動で売上が立つ仕組みを作れること。
Lステップのセグメント配信やシナリオ配信などの機能を組み合わせることで、成約までに必要なフローを全て自動化することが可能です。
例えばとある脱毛サロンが運営するアカウントでは、読みやすさを重視した漫画形式の配信によってユーザーに脱毛のメリットや魅力を伝えました。漫画によってメッセージの読了率をアップさせるだけではなく馴染みのない施術への心理的ハードルを下げることで、来店促進を図っています。
さらに、顧客の性別によってセグメントを分け、配信内容を変えるのも効果的です。脱毛に必要性を感じてもらいたいなら、このような分け方も良いでしょう。
- 女性:自己処理による肌荒れや見た目の問題などを提示
- 男性:毛が匂いの原因につながることを提示
このように、Lステップの機能を活用すれば営業を自動化できるうえに、いちいち手動でメッセージを配信する手間もかかりません。
4.ユーザーの流入元を把握できる
4つ目のメリットは、実店舗・SNS・チラシなど、ユーザーがどこからLINEの友だち登録をしたのかが把握できること。
Lステップの流入経路分析画面▼
この機能を活用すれば、流入数が少ないメディアのコンテンツを改善する施策を講じたり、成約率が低い流入元の広告をストップしたりと、さまざまな判断に役立つでしょう。
「実店舗で登録してくれたユーザーには、次回来店時に使える割引クーポンを送る」「SNS経由のユーザーには、情報を拡散を条件にプレゼントを配布する」など、流入経路ごとに配信内容を変えることも可能です!
5.リッチメニューを自由にカスタマイズできる
5つ目のメリットは、リッチメニューを自由にカスタマイズできること。
LINE公式アカウントのリッチメニューの場合、用意されているテンプレート以外のデザインが使えず、設置できるボタンの数も決まっています。
LINE公式アカウントのリッチメニュー例▼
対するLステップでは、設定できるデザインの幅が広がり、ボタンの数や配置も自由にカスタマイズが可能。オリジナリティー溢れるリッチメニューが作成できます。
弊社がLステップを用いて作成したリッチメニューの一例▼
さらに、タブを導入して表示されるメニューを増やすことも可能。タブを分けることで情報を整理して見やすくしたり、ユーザーの利便性を向上させたりできます。
また、Lステップを用いてユーザー1人1人の属性に合わせてリッチメニューの表示を切り替えることも可能です。
例えば、弊社が構築したオンラインサロンのアカウントでは、会員と非会員という属性の違いでリッチメニューを出し分けました。
サロンメンバー用のリッチメニュー▼
サロンメンバー用のリッチメニューでは、具体的な講座の紹介と会員専用のスレッドへの導線があり、見やすさや使いやすさを重視しています。
非サロンメンバー用のリッチメニュー▼
対する非サロンメンバー用のリッチメニューでは、入会を迷っているユーザーに対して講座紹介や副業適性診断のリンクを設置し、入会を後押しするような設計に。このように、Lステップならユーザーにとって意味のない情報が表示されないように属性ごとにコンテンツを差し替えられるので、継続的に意味のある情報を出し続けられます。
Lステップのリッチメニュー活用術についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
6.アンケートで高い回答率を狙える
6つ目のメリットは、Lステップのアンケート機能を用いれば、回答率の高いアンケート調査ができること。
そもそも、LINE公式アカウントで行うアンケートの回答率は平均で70%ほど。これは、アンケート画面のデザインに制限があり、ユーザーに「回答するのが面倒」といった印象を与えがちだからです。
一方Lステップでは項目の設定やデザインが自由自在。さまざまな工夫を盛り込める分、回答率のアップを図れます。
例えば広告運用の研修をセールスしている会社では、顧客が感じる「あるあるネタ」を利用して診断ゲーム形式のアンケートを構築しています。
実際のアンケート画面▼
「診断」という形にすることでアンケート感をなくし、ユーザーに興味を持ってもらえるように工夫しています。また選択肢も「はい」「いいえ」だけではなく、親近感あるテキストにしているのもポイント。さらに全ての操作がLINEの画面上で完結できるため、ユーザーの負担も低いでしょう。
アンケートの回答率を上げるコツを知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください!
Lステップを活用した事例
ここからはLステップを活用し、成功をおさめている事例を紹介していきます!
- 飲食店|エンタメコンテンツを充実させ来店促進を促した事例
- 美容室やサロン|リッチメニューからネットショップへの導線を引いて商品購入率のアップを図った事例
- コンテンツ販売|営業の自動化によってコスト削減・売上アップを叶えた事例
※いずれも弊社が構築したLINEアカウントの事例です
1.飲食店|エンタメコンテンツを充実させ来店促進を促した事例
まずは、飲食店にLステップを導入した事例を見ていきましょう。
お蕎麦屋・味奈登庵のアカウントでは、エンタメコンテンツを使って顧客の来店促進を促しました。
例えば登録直後に配信される「味奈登庵AI診断」では、簡単な質問に答えていくだけで顧客に合ったおすすめのメニューが分かるようになっています。
味奈登庵AI診断の内容▼
そのほかにも、リッチメニュー内に設置した「ゲーム」ボタンから、蕎麦クイズや味奈登庵トリビアに移れるように設定。お店やお蕎麦に関する豆知識をクイズ形式にして、楽しみながら味奈登庵のことを深く知ってもらい「実際に行ってみたい」と思ってもらえるような工夫をしています。
エンタメコンテンツの例▼
このように、エンタメコンテンツを充実させることで、ほかのアカウントと差別化することに成功。ユーザーがアカウントに訪れる回数を増やし、ファン化の促進にもつなげています。
飲食店にLステップを導入した活用事例をもっと知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください!
2.美容室やサロン|リッチメニューからネットショップへの導線を引いて商品購入率のアップを図った事例
次は、美容室やサロンにLステップを導入した事例です。
美容室・銀座Respia(レスピア)のアカウントでは、店舗に訪れることなくヘアケアグッズを購入できるようにLINEのリッチメニュー内からネットショップへの導線を構築しました。
実際のリッチメニュー画面▼
従来、物販を行っている美容室は多いものの「店舗に行かないと購入できない」という点がネックでしたが、LINEからいつでも・どこでも商品を購入できるようにしたことでリピート購入率や顧客満足度の向上にもつながっています。さらに対面でのやり取りを省略できるため、店舗のキャパ以上の売上が期待できるでしょう。
美容室やサロンでLステップを活用したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください!
3.コンテンツ販売|営業の自動化によって月750万円のコンテンツ販売に成功した事例
最後に、コンテンツ販売とLステップを組み合わせた事例を見ていきましょう。
インフルエンサーであるクニトミさんのアカウントではLステップの機能をフル活用して営業を自動化し、月750万の売上を達成しました!
具体的には、属人性のあるストーリーをステップ配信に組み込み、顧客のファン化を促進。さらに問い合わせ対応を自動応答機能によって自動化させ、セールスにかかる手間や負担を最小限にまで削減しています。
実際のLINE画面▼
これらの施策により、顧客の教育から販売までのフローをほぼ自動化することに成功。手動で対応していた煩雑な業務を削減して、LINEひとつでビジネスが完結する状態を作りあげました。
なお弊社公式LINEで無料配布している「最新LINEマーケティング事例集」では、Lステップを活用して成果につなげた事例もたくさん紹介しています!
まとめ:Lステップの導入で営業を自動化し、売上アップにつなげよう!
以上、Lステップを導入することで、精度高く自由度の高い公式アカウントの設計ができるようになります。
- ひとりひとりの細かなユーザーデータ分析
- ユーザーに合わせたコンテンツの配信
- ユーザー心理をついた最適なタイミングでのステップ配信 など
Lステップの機能をフル活用することで、ブロック率低下・コスト削減・成約率増加といった嬉しい成果も十分に期待できるでしょう。
ただし、実際にLステップを導入して成果の出るアカウントを構築するには、高度なマーケティング知識やLステップの構築スキルが必要不可欠です。
もし「Lステップを用いてアカウントを構築したいけど知識がない…」「一からアカウントを設計するだけのリソースがない!」という方は、ぜひ弊社のLステップ構築代行サービスにお任せください!